○有効画素数7.1メガピクセル
○光学3倍ズーム
○顔認識AF
○レンズシフト方式手ぶれ補正（VR！）
○高感度　ISO2000
○2.5型液晶モニター
☆世界最小、小型・薄型のステンレスボディ。
（光学手ぶれ補正搭載のコンパクトデジカメにおいて）
☆世界最速レスポンス0.005秒のレリーズタイムラグ。

とまあこれがメーカーの主なアピールポイント。最初の6項目は今や「当たり前」のスペックですが、特筆すべきは最後の2つ。特にデジタル一眼レフにも迫るレリーズタイムラグは今迄のコンデジには無かった性能で、ワンコを撮る事の多い我家では重宝しそうだな〜と思い。買ってみました。

まずは基本性能について。
今時1000万画素を越えるコンデジもありますが、私はCCDの大きさやレンズ性能を考えるとコンデジは710万画素で充分だろ〜と思ってるので不満はありません。
光学3倍もこのサイズでは仕方ありませんが、35-105mmなので欲を言えばもう少しワイド側が欲しい所です。しかし、このカメラはVRがついてるのでテレ側が案外楽しいです。なかなかコントラスト豊かでシャープな描写は、価格を考えると充分な性能でしょう。
顔認識は人のスナップなんか撮るには便利な機能で、ワンコの顔も認識するのかな？何て思いましたが、動きの速いワンコには実質無駄な機能だと思いました^^;;
手ブレ補正は顕著に効果が認められ、液晶モニターのライブ映像でも認識出来るほど効果あります。これはかなりイイです、使えます。
がしかし、高感度ISO2000ってありますが、これはいけません。ただISO2000を"選択出来る"というだけでまったく使い物になりません。酷いものです、これをうたっているN社の気が知れません。せいぜい使えてISO400まで800でも目を覆いたくなる様なノイズの多さで、これには少し幻滅しました(>_<)　高感度を求める人は買ってはいけません。
液晶モニターについては、詳細度も良く大きく見易いし輝度も充分でした。
外観についてはなかなか高級感のある仕上げで、小さく・軽く、携帯にとても良いと思います。

さてさてS500の最大の魅力であるレリーズタイムラグについて。
スイッチONでの起動も速く、確かに小気味よく撮れタイムラグは少ないのですが・・・
オートフォーカスカメラというのは「シャッター押す→ピントが合う→シャッターが切れる→記録」という動作が伴います。これは一眼デジタルでも同様ですが、この動作全てのを0.005秒で行う訳ではないので、瞬間を捕えるにはAFのスピードも大きく影響します。
S500はさすがにフォーカスロックしてからのシャッターレスポンスはコンデジ離れしたものがありますが、残念ながらAF性能は普通のコンデジとあまり変わりありません。
従って何かを撮ろうと思った時、タイムラグが少ない分フォーカスの遅さが際立ってしまい、結局のところシャッターチャンスにメチャクチャ強いという印象は薄かったです。
とはいえ、フォーカスロックをしつつ、チャンスを狙うというスタイルで臨めば、今までのコンデジではなし得なかったシーンを撮る事が出来、一瞬を狙ったり、ワンコや小さい子供を撮るには良いカメラだなと思いました。
そこそこ写りも良いし、ちょっとしたお出かけのお供に重宝しそうです。

でも内心少しホッとしました。昨今のコンデジは写りは鋭く良いので、デジタル一眼のようにバシバシ撮れちゃったら困ります〜^^;

Nikon COOLPIXS500