北八ツ・天狗岳とか
Nikon D3 AF-S 24-70mm F2.8G
魅して止まない北八ヶ岳・雪景。今回はいよいよ今年の目標だった北八ヶ岳の雄峰・天狗岳へ。
ちょっと麻痺気味の雪景色。
今までとあまり変わらないかな?とも思ったけど
だけどやっぱりヤバかった。
今回は独り言が多いソロなので感動と葛藤をココで発散。ゆえにかなりヒツコめ
そして撮る人が居ないので・・・仕方なく自分がいっぱい(爆)ですが良かったら・・・
久しぶりにのんびりとキャンプにでも行こうと思った週末。だけど天気がイイ。絶好のコンデションとは言えないけれど、抜群に天気がイイ。
翌週からは暖かくなる気配に、雪山シーズンもそろそろ終盤か?と思い、厳冬期のとりあえずの目標としていた天狗岳行きを急遽決行。
久しぶりの登山に寝不足は大敵と前晩は10時に就寝・・・するも渋の湯から登るか、稲子湯から登るか、はたまたその後どうするのか?どんな景色が待っているのか?セルフはどんなポーズで臨もうか?(爆)などと考え興奮して眠れない(>_<) 寝なくちゃ寝なくちゃと思う程寝れない。いっその事寝ないで行って暗いうちから登るか・・・と思ったら2時間程ウトウトしてAM3:30に自宅を出発しました。
迷った出発地は結局無難な渋の湯から。
途中食事をして渋の湯には7時到着。路線バスもあるというのでもっと日常っぽい所だと思ったけど、外気温は既に-14℃。3分と素手で居られないくて準備に手間取る。
駐車場受付時に聞いたルート状況だとスノーシューは要らなさそうなので、アイゼン&ピッケルを持って8時のスタートでした。
渋の湯から黒百合ヒュッテまではほぼ林間で、良く踏んであるルートは分岐点もしっかりしていて明瞭。アイゼンも要らず、全般に緩やかな勾配が続き歩き易い道。でも展望も日差しも無いのでちょっと寂しい。おかげで?セルフ撮りする場面も無くサクサク進む。
AM9:45に黒百合ヒュッテに到着して一休み。だが寒い。ピーカンの空からは太陽が燦々と注いでいるけどとにかく寒いっ!身体は大丈夫だけど手足が痛い。
休むと身体も冷えそうなので、小屋にも入らず早々にアイゼンを装着して先へ進む。
ヒュッテから天狗岳までは、主稜線沿いと奥庭経由と2つのルートがあるようですが、とりあえずルートが明瞭な主稜線から。中山峠から稜線に出ると風も感じまた一段と寒い。頭にくるくらい寒い。
なんて冷気なんだ!かつて体験した事の無い寒さに、手足の限界を感じながら進む。靴とグローブ買わなきゃv買わなきゃwと思いながら進む。
しかしこのまま更に標高を上げて、風にさらされたら真面目にヤバそう。限界か・・・。
装備が足りなかった!写真を撮りながらなんてナメ過ぎた!と思い、無念だが引き返すタイミングを見計らいながらボチボチ登ってゆくと・・・
バァーンと広がる展望!青空!ここまで然したる展望が無かったので景色が眩しい!やっと見えた目指す天狗岳!と一気に上がるモチベーション。沸き上がるアドレナリンに、手足の指先まで熱くなってくるのが判る。
同時に不思議と寒さを感じなくなり、とりあえずセルフ撮り開始(笑)
その後は絶景を愛でながら、山頂まで寒さを感じる事無くAM11:20無事登頂。山頂直下の急登&岩稜帯がちょっと怖かったけど、人も多くトレイルもあったので思ったよりあっさり登れた印象でした。
じつはこの天狗岳。東と西の二つの頂きがあり、私が登ったのは稜線上にある東天狗岳。西の方が若干高いようだが、東で天狗岳に登った事になるようで、ココで折り返す人が大半。
寒かったし風も強かったので、私も面倒になって西へ行かず下山してしまったのでしたが・・・
写真を撮るのが目的なのに、いつの日にか北八ヶ岳コンプリートしか頭に無かったみたいで、東天狗に登って終わりとしちゃった。
ピークハントだけが目的では無かったはずなのに、億劫に感じた自分が情けなくて今になって後悔してます。良い天気だっただけに。
東天狗岳の山頂を後にし、黒百合ヒュッテへの分岐となる中山峠まで戻ってくる。
寒さもだいぶ和らいだし、まだ13時前と時間的にも体調的にも余裕があったので、中山経由で高見石から渋の湯へのルートを辿る事にした。
東にニュウの絶壁を眺めながら樹氷の美しい稜線を進む。晴天続きだったせいか精彩を欠く樹氷が残念でしたが、縞枯れたゾーンもあり飽きないハイク。
二つ目の頂である中山はひょっとして八ヶ岳3大ガッカリ山頂の一つ?と思うくらい寂しい山頂でしたが、その先の中山展望台は展望が良く、アイスモンスター達もいっぱいでプチ蔵王みたい。
高見石からは北側展望が存分に楽しめ、その後の賽の河原の雪景色は圧巻と、サブ的に考えていたルートだけど、なかなか興味深い。往路を戻るより最後まで新鮮な感動が続き、充実した雪山ハイクでした。
目標だった天狗岳は、高度感や展望&景色は素晴らしく達成感もあったけど、雪景色に麻痺しちゃったのか、同じような所に行き過ぎなのか、情報が多過ぎなのか、思ったより感動が少なかった。勿論スゴい風景ではありましたが・・・
雪山にスリルやストイックさは求めていない・・・というかビビリなので^^;(そんな極限の風景は好きですが)ここら辺が限界だとは思うけど、そろそろ夏沢峠を越えた頂からの景色も見てみたいな。