Life with dog
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Oregon300 USver.を使ってみて

Garmin
Nikon D3 AF-S 24-70mm F2.8G
Garmin GPSを購入して1年を経過。
四季を通して使ってみて、その便利さを日々実感しています。
Macで使えるの?英語版ってどうよ等、実際に使ってみてのインプレを・・・

当初こんなシーンであったら便利だろうなと思った、トレイルの無い雪山や、初めて行く複雑なカヤックフィールド。勿論そんなシーンでは頼もしいガイドとなって大活躍であり、日本全国の詳細地図を常に身におけるのは、ギリギリまで行き先が決まらず、気分次第で行動するソロが多い私には、下調べも最小限で済みフットワークが格段に良くなりました。ゆえ優柔不断さは増しました^^;

もうこれだけで充分に買った価値有りですが、思っていなかったメリットもありました。

例えば登山では。
382.gif
▲が自分の位置。向いてる方向も判ります。
黒線が歩んで来た道です。
ルートがはっきりしていて迷う心配の少ない夏山。無くても困らないシーンではありますが、その正確な地図マッチング能力&標高表示ゆえ、目標が明確に捉えられ励みになり、ペースを作り易くなった。

以前はプロトレックやスント等の気圧計測式の高度計を使っていたけど、天候に左右されたりで今イチ信頼性が乏しい上、地形図とコンパスがあっても、だいたい自分が信用ならないから確信がもてない。
結局は、あとどれくらい?どこまで来た?と常に疑問に感じながら歩く事になり、一休みしたら目的地直前だったとか、山頂が見えたと思って気を緩めたらぢつはまだまだ先だった、とか無駄が多く疲れる登山。しかもセットが煩わしいし(私には)操作もなんだか難しい。

ところがGPSは、現在地や標高等の基本情報は何の操作も要らず、基本設定さえしておけば、登山口でスイッチを入れるのみ。あとはGPS衛星を複数測位出来れば表示する。しかも超正確に。
一般道では車線変更した場所も判るくらいに、高低差も5mと変わらないから拠り所となる明確な目標となる。

さらには実地の地形を地形図と見比べる事が出来て、読図力も自然と上がっている気がします。


カヤックフィールドでは。
81.gif
Trip Computer画面
項目は他にも色々あり任意で配置等変えられます。
GPSが要らないような通い慣れた湖では、トラックログが大活躍。
漕いだ距離そして速度(最高&平均)が判り、楽しみが広がる。どれだけ漕いだのだろう?漕ぐスピードが速くなってきた。パドルを換えたら早くなった。この艇は早い。など抽象的だった感覚が具体的な数字となって現れ、張り合いが出てきます。物欲も増します(笑)

総じて移動してきたルートが記録に残ると後で見て楽しいし、以後の参考にもなる。自分の能力の限界が判ってくるので、山もカヤックもプランが立て易くなります。
しかも人里離れた僻地に行けば行く程増す精度がなんとも頼もしいのです。

便利というか、今ではアウトドアアクティビティの必需品であり、無くてはならないもの。
リアルタイムに地図にマッチングされる自分の位置。目標を常に感じながら行動出来るのは励みになるし、安心感もあり、カヌーや山歩きでのスタイルや行動範囲が大きく変わりました。無きゃ無いで済むけど、車のナビのようなものですね。もう手放せません。


と凡そスイッチを入れるだけで既に価値のあるGPSですが、より活用する為に当初疑問に思っていた事はどうなのか・・・


当初課題だった点(英語版だという事も含め)
※使用しているマップソースはUUD日本詳細1:25000道路ナビ+topo
○Macで何処まで使えるのか?
○英語版で操作はどうなのか?(インターフェース)
○地図英語表記はどうなのか?
○Topo20m間隔はどうなのか?
○実際使えるのか?(現場で判り易いのか?)

を検証してみると

○Macで何処まで使えるのか?
Macではカシミール3Dが使えないので、利用価値が充分に判ってないのかもしれませんが、私的には必要充分な印象。ウェブアプリケーションのGPSies(最近レスポンス悪い)やオフィシャルHPから無料でDR出来るGarmin RoadTrip(但しOSXでもintelMacでないと動作不安定)があれば管理可能。マップソースを読み込んで事前計画、事後確認&検証など凡そ必要な事は出来ます。但し、Macではマップソースが貧弱。フリーで配信されている地形図等が使えず(多分です)残念。

Garmin RoadTripってこんな感じ↓
log1.gif log2.gif log3.gif

○英語版で操作はどうなのか?(インターフェース)
個人による所ですが、必要となる所(特にメニュー)は日本語化してる単語が主で慣れれば実用上問題はありません。但し時折表示するダイアログはパターンが多く、たまに意味不明。大切な事そうなだけに困る時があります。(これもだんだん判ってきますがイザという時はどうなのか?)

menu
メニュー画面。クリックで拡大

○地図英語表記はどうなのか?
使用用途にもよりますが、上記の使用シーンではほとんど不具合を感じません。
文字が全てローマ字なので、例えば"higashitengudake(東天狗岳)"とか"chuzenziko(中禅寺湖)"といった日本語ならば見ただけで瞬時に判別出来る名称も、全て一度読んで頭の中で変換しないと理解出来ないのが難といえば難です。(私だけかも)
ですが実際には現場でON後、すぐに現在地が表記されるので地名が必要な場面はほとんど無く(地名なんか関係ないほど拡大しちゃうから)、予めPC等で目的地のマーク又はルートを読み込んでおければ、目標がハッキリ判れば英語表記で十分使えるようには思います。
余談ですが、日本語表記より英語版の方がスクロール等レスポンスが早いようなので、それはむしろメリットになります。

○Topo20m間隔はどうなのか?
日本語版の10m間隔に対して、英語版の20m間隔での等高線表記。
現在位置はリアルタイムで表示されるので、現場では地形図を読む必要はあまりないので(この先急なのか緩やかなのか?程度)私には実用上問題ありません。むしろスッキリして良いかなと思ってます。これもスクロール上では有利なようです。

○実際使えるのか?(現場で判り易いのか?)
画面の大きさや英語表記、地図デザイン等から実地ではどうなのか心配でしたが、結論から言うと非常に見易いです。
常に現在地を表示し、拡大縮小&スクロールが容易に出来るので240×400pxの表示で充分。地図スタイルと輝度調整出来るTFT液晶で、快晴時の雪山等のハイコントラスト下でも認識し易い。

UUD地図も好みで地図スタイルが変えられなかなか綺麗。登山道表記があり、主なピークや山小屋等、私のレベルでは充分な情報です。
但し、英語版地図は名称検索がし難く(例えば"ち"でもchiなのかtiなのかといった事)、リストも少ないのでGPS本体のみで目的地のマーク、ルート設定を行うのは難しい。なのでPCと連絡出来る環境がある事が前提です。

心配だった連続使用時間は、液晶輝度Maxでもエネループを使用して夏山で10時間は、雪山でも8時間はまずトラック出来ます。(いずれにしても予備は必需ですが単三なのが良)

その他画面を交えてだらだらと↓
ノーマル地図 陰影 陰影無し富士山 陰影富士 陰影八ヶ岳 陰影拡大 陰影無し拡大 引き 更に引き 山頂部拡大 最大倍率 エレベーション 湖陰影 湖陰影無し 足湯 ルート案内 拡大 受信状況

この他にも道路ナビゲーション機能(これは車のNaviの方が格段に良いです)。はじめ、GPS時計(日没出等)、拡張すれば水温や心拍数管理など、アウトドアで便利な機能を満載しています。

と英語版でもこれだけの事、恩恵があります。対価的には充分納得の買い物でした。

がしかしもっとヘビーに使うのであれば、お金に余裕があるならば日本語版が良いと思います。日本で不具合のサポートも受けられるし、マップソースも豊富。日本語版であれば、Winであればもっと活用が広がるかもしれません。究極のシーンではやはり日本語の方が安心な気もします。
もしバイクや自転車でも使う等日常レベルでの用途も考えるなら、例え英語に堪能であってもマップや検索リストの豊富な日本語版をお勧めします。
私もこれだけ使えて、便利なものと最初から判っていたらひょっとしたら日本語版買ったかもしれません。

尚現在の本国でのフラッグシップはOregon550になってます。300との相違は、コンパスが3軸になった事、USBが2.0になった事、カメラが付いた事。(カメラ無しの450も有り)魅力的です^^; 日本語版は常に1モデル遅く、選択肢が少ないのもネックです。

もし上記のような機能が使えれば充分というのであれば日本語版は無いDakota200が良いのかも。少し液晶は小さいですが充分だろうし、その分電池も長持ち。小型軽量なのはアウトドアでは何かと有利。加えてコンパスが3軸で安いのが魅力です。液晶解像度は少し落ちますが・・・





420.gif
ルート案内をして歩行するとこんな感じ。
雪山では特に登山道から外れてしまいます。
マーカーされるので目安にはなりますが
分岐の多い登山道以外必要ないような。
余談ですが、じつは購入後暫く活用方法に手間取っていました。
それはハンドヘルドGPSもカーナビのようなもので、目的地を指定してそこまで分かり易く導くものと思い込んでいたのです。ずっと(思い込むと他が見えなくなるB型^^;)
なのでまずは目的地設定&ルートナビ操作をマスターしようと日々格闘。ところがこれが巧く無い。英語版では目的地検索がやっかいで(英語版は)失敗した!と思っていたのです。

がしかし・・・ルート案内なんか要らないんだ。目的地設定なんか必要ない。
そう思ったのはその後何回かフィールドで使ってから。
元々あやふやな登山道。それ自体が目安みたいなものだし、無雪期と積雪期では違う事も多い。トレイルの無い所も歩きたい。水上に道なんかあるわけない。(案内すると一直線^^;;)
などなど工程を楽しむ為の道具だから案内される必要はないのです。

それより道路の無いフィールドでは、どれだけ正確に現在位置を測位出来るかが重要。
今居る場所が正確に地図とマッチングされていれば、これまで辿ってきた記録が判ればいいんだと思えてきたのです。目的地はあくまで通過点で無事に出発点に戻って来るための道具。復習して初めて価値があるように思うのです。
なので偉そうに書いてますが↑最近使ってるのはTrip Computerと軌跡ログだけなのです^^;

私の利用手順としては
1.予めPCで向かおうと思っているポイント及び分岐点&危険箇所等をマーク。
2.Oregon300に送信。
3.駐車場に着いたら電源ON(GPS測位に時間がかかる場合があるので)
4.登山口(スタート地点)でTrip Computerと軌跡ログをリセット。
5.目的地はまだかな?まだかな?とMapをたまに見ながら歩む。
6.山行(漕行)終了後、軌跡ログを保存。電源OFF
7.PCにデータを移行→活用

な感じですUSver.の基本操作&設定方法はgnistさんで解説されてますので
Trip Computerをリセットと軌跡ログの実際の操作の流れを載せときます。
今思えばどおって事無い事なのですが・・・^^;


Trip Computerをリセットアクティビティを始める直前に作業します。
no1.gif no2.gif no3.gif no10.gif no.4.gif

軌跡を記録・表示して保存します
no1.gif no12.gif no13.gif no14.gif no5.gif no6.gif
no7.gif no8.gif no11.gif no9.gif 697.gif no7.gif

※PCがWinじゃなくて英語版GPS。しかもまだ判らないこともいっぱいで
Win環境&日本語版に比べるとGPSの用途・印象のレベルは低いのかもしれません。悪しからず。
尚、GarminGPS用 日本地形図25000も導入してません。現状でも今は充分ですが、今後研究しようと思ってます。
あと英語版を割と簡単に日本語版に出るとか出来ないとか。。。

Trekking snowshoe, SUP & kayak, tools, how-to : Edit
2010.03.04 Thu 23:23:: - :: -