Life with dog
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ソロテント考察と言い訳

ファイナルアンサー?
Nikon D3 AF-S 24-70mm F2.8G
ずーーーっと続いた外遊びレポからやっと解放され
久しぶりに大好きな道具記事・・・
まずは5年振りに買ったソロテントの言い訳。

2005年の秋に購入したランドブリーズソロ。
そろそろ脱スノーピークを考えていた頃だったけど、スノーピークだった。

それは。
重量もそこそこだし、収納体積もそこそこ。
設営&撤収手間もそこそこで、有効面積もそこそこ。
何かに秀でていないけどバランスの良いテントだったから。
そして何より、この手のテントとしては価格が安かったのが決め手。
スノーピークの製品が他の国産テントより抜群に安いこのジャンルって何?
と思ったものだった。

初使用
初使用は2006年3月の冬の上高地・小梨平キャンプ場
インナー最上部のメッシュは閉じられなくて吹雪いた雪が入ってくる。
やっぱ山用がいいな〜とは思ったけど厳冬期でも過ごせた。


実使用でも思った通り全てがそこそこのランドブリーズソロ。
過不足無くまとまり致命的な不満は無い。
だが逆に言うと魅力も少なく、テン泊のモチベーションは下降ぎみ。
近年ずっと買い替えたいなと思いながらの山行でした。


だがコレってテントがなかなか見つからない。
何かが劣ってしまったり、高過ぎたり・・・と葛藤して数年。

なかなか
夏山では特に不満無く。暴風雨下でも無問題。
見た目や所有欲はともかく、中で過ごすには快適この上ないテント。


     ランドブリーズソロの長所短所は・・・
     ○結露・雨漏り等は皆無で、ポケット、出入り口のチャック構造、
      メッシュ構造など室内の快適さはこの上無い。
     ○DAC社製ポール等良質な素材&縫製で丈夫。
     ●オートキャンプ用品メーカーなのが所有欲を満たさない。
     ●私の場合、カメラ等の荷物が多いので少し狭い。
     ●長手方向に開口部が欲しい。
     ●更に軽ければ尚良し。

という感じで、特に欠点は無く機能的にはほぼ理想型。
故に次期テントのハードルは高かったのです。(だったら換えなくても)

だけど家族での使用とは異なり、自我が追求出来るソロだから。
ソロ用くらいはワガママな道具を使ってみたい欲求が・・・

要はランブリソロに飽きたのです(笑)


* * *

今や山行スタイルの主流はUL(ウルトラライト)
少しでも軽くして早く、長く歩くのがトレンド。
同じ行程なら身体への負担が楽になると、メリットがいっぱい。

だから私も一時は軽量を主眼にテント選びをしている時があった。
ランブリソロより格段に軽いテントがいっぱい。
テントで1kgも軽くなったら楽なのは間違いない。
(或はその分撮影機材を持って行ける)

Six moon desigh
こんな山行に憧れるし、カッコいいとは思うけど・・・
※北岳で合った外人さんの


だが軽量化もキリが無いし、エスカレートするのが怖い。
いくら軽量でも、居住性を我慢するのは嫌だから。
それに撮影機材が重くなる私が、軽量化を追求すると葛藤が多過ぎる。

ということで最近は
重さは据え置いてより快適に。が次テント選びのテーマに。
ストイックな山行よりテント泊も楽しみたいからだ。
そんな向きにはMSR Zoid1もあるし

それと今後は山のみならず、漕ぎ旅での使用も想定しておきたい
と選んだ私の必要条件は(重要順に)


○ダブルウォールのテントであること
例え防水透湿性素材でも結露&雨漏りが心配。室内はドライ、が必須条件

○自立すること
"後はペグダウンのみ"なんて言うけど、ペグダウンが一番面倒な状態って多い。

○メッシュインナーはダメ&ボトムの耐水圧が高い事
フライシート内側の結露が入ってくるし、非日常な雨中では不安。

○有効な前室(土間スペース)があること
雨天時等、やはり前室があると何かと便利&快適

○現状(2.1m×0.9m)より広い室内空間であること
室内でも楽しめる大きさが欲しい。幅90cmだとほんと寝るだけ

○長手方向で出入り出来る事
ずっと縦だったので、横入りのテン泊シーンに憧れる。

○重さ・収納体積は現状以下(1.8kg)
出来ればより軽く小さい方がいい。

○設営〜撤収が楽である事
ソロ用ならどんな幕でも知れているが、楽な方がイイ。

○カッコいいこと絵になること
(↑ぢつはこれ一番^^;)


という条件から絞ったテントは・・・・

アライトレックライズ1(DXフライ別途購入)
arai.jpg
室内寸法2.1×1.1m 総重量1,660g(DXフライ時2,100g)
シーンに応じてDX使用。ほぼ理想型なのだが踏み切れない何かが

プロモンテVL23
promonte.jpg
室内寸法2.05×1.2m 総重量1,450g
広くて、軽くて、安い! だがエクステリアが・・・

スノーピーク・ランドブリーズソロWDラージフライ
snow.jpg
室内寸法2.1×0.9m 総重量2,100g
やはりまた候補に上がってしまうスノーピーク。でも2回目は無いよな・・・

ヒルバーグ・ソウロ
hill.jpg
室内寸法2.2×0.7〜1.05m 総重量2,100g
しっかりした前室が便利そう、カッコもイイ。だが室内が狭い割に重量がある。



とどれもイイケド不服もあり、ずっと決めかねていたのです。
そんな時、ある山屋さんで見たヒルバーグのウナ
室内が広くて気にはなっていたけど、前室が無いので排除したテントだ。
だが、吊り下げ式インナーの利点を利用して前室(同等の)スペースが出来る事を知り目からウロコ。
もともと室内スペースが広く、中から簡単に取り外しが出来る吊り下げインナーだから、簡単にしかも実用的な土間スペースが実現する。
それにいつも前室が必要ってわけではないし、必要無い時はむしろ無い方が出入りし易い。少し重いのが難だけど、快適なテント泊のイメージがもりもり湧いて来て・・・これはイイ!と思い半ば衝動買いしてしまったのです。

実際に張ってみると室内はスペック以上の広さ(2.3×1.1m・2kg)。
収納サイズも幕帯だけだとランブリソロより小さく(ポールは少し長い)
吊り下げ式のインナーはファジーなので、数値以上に広く使える感じ。
寝るだけなら家族でも使えそうな空間。
ゆえに土間スペースを大きく割いても過ごせそうだし、いろいろなスタイルに対応出来そうです。

ただアウター&インナー一体の構造は、結露時の撤収はどうなのか?水を多くハラんで重くなりそう。夜明け前撤収〜また設営を繰り返す連泊時は中はビショビショかも?
やはりトレックライズが無難だったかな?とも思うけど、カッコいいから満足してます(結局はソコなんだな)

ということで秋山行に向けて導入したのですが、機会に恵まれず今や山は冬期。
でも使ってみたい!
なんてモチベーションが高いから、今期は冬山テン泊もありかも?(と今は思う)
若しくは漕ぎ旅か・・・

存在感 簡単設営 タグ 全開 メッシュ部 前室 イメージ 絵になる

HILLEBERG Unna



【追記】2011年夏、漕ぎ旅用にメッシュインナーを導入。
さほど軽量化には繋がらないけど断然涼しい。
チャック構造及びポケット等はノーマルと同じ。
アウターが地面ぎりぎりまであり、開け閉めで温度調整出来るので
意外に幅広い気温で使えます。
ただしアウター内側が結露すると不快です。
メッシュインナー記事
Camp Trekking, SUP & kayak, tools : Edit
2010.11.15 Mon 18:33:: - :: -