Life with dog
<< play in YOKOHAMA :: main :: 少しづつ >>

あの美しい三陸を再び

美しい海
2010.6. 牡鹿半島・網地島
あの青く透明な海を一瞬にして、鉛のような黒い海に変えてしまう自然の力。
予告無く人々の生活を一瞬で奪ってしまう容赦の無い自然の猛威。

日々具体的になってくる被災状況や今後の課題が明らかになるに連れ
なんと書いてよいのやら。。。
私の立場でどんなに言葉を選んでも薄っぺらで軽率な感じがしてしまう。
だから(このエントリーを)書いては消し直し、いっその事スルーしちゃおうとも思ったけど
身近なところだから・・・乱文ですが今の想いを

ママの実家がある宮城県。
昨今カヤックで触れるようになって身近に感じていた三陸海岸。
一昨年は奥松島へ、昨年は牡鹿半島周辺宮古〜山田湾周辺と散策していた。
今回の地震&津波はまさにそんなエリアを直撃した。

TVでの映像と自分の記憶を重ね合わせても、どうにも合致しない風景。

ただ漫然と国道を通過したのではない。
どこから艇を出せるだろう?車は停めれるか?トイレは?
ここはぜひ今度来たいな。と用心深く探った漁村達だ。記憶だって新しい。
海況などを親身になって案内してくれた漁師さんやアウトフィッターさんも居る。
だが海も街も風景もまるで違う。人も居ない。

しかも報道されているのはごくごく一部の大きな港町のみに過ぎない。
リアス式の三陸沿岸は非常に入り組んでいて、その入り江入り江に無数の漁村が存在するはず。
入り江毎に街があり、生活があり、人智に満ちていたはずなのだ。
あの美しい海岸は、あの街は、あの人達はどうなったのだろう・・・
心配でならない。

津波の警戒や対策だって、関東の人間からすれば過剰なくらい備わっていた。
生活するには不便なのでは?と思うほどの巨大な堤防。
非難警告設備の充実だって凄い。
国道の至るところに○○mの津波はここまで来るという表示もいっぱいあった。
心構えだって恐らく日本一の地域だ。
だがそれさえも敵わなかった自然の猛威。
人類の尺度をいとも簡単に超越してしまう自然の力の怖さを改めて感じました。

まがりなりにも自然のフィールドでアクティビティを楽しむ私にとって
この災いは二重のショックで、いろいろ考えさせられてます。


私事ですが、我家はワンコ共々元気です。
仙台市にあるママの実家は、被災しているものの波の影響は無く
つい先日、電気・水道は回復し(ガスはまだ)物が不足していて不便な生活のようですが
親・兄弟・友達や親類関係も全員無事な様子です。
ご心配いただいた皆様にこの場を借りてご報告させて頂きます。

最後にありきたりではありますが・・・
報道が薄いですが、内陸部の被害も甚大なようです。
被災された多くの方々に心からの哀悼の意を表するととともに、
余震や原発の問題などが一刻も早く収束して、
1人でも多くの命が救われることを祈っています。
物理的な衝撃から心の痛みへ、傷心な日々を苦労は尽きませんが
一日も早く日本が復興への一歩を踏み出せることを願わずにはいられません。
甚だ微力ながら私も応援させていただきたいと思います。



今年は足繁く通うはずだった三陸海岸。
バロン&アイリを連れて行きたかったあの島あの浜。
またあの海を漕ぎたい。
あの人に逢いたい。


言葉になりません→The NewYork Times Photo



3月19日追伸
東北のアウトドアの友人のご自宅の被害が深刻な様子。
ワンコ共々ご夫妻ともご無事なようですが詳細が判らず心配です。
daily life - : Edit
2011.03.18 Fri 16:35:: - :: -