Life with dog
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奄美・島縦漕 後記

インプレ

かなりひつこいレポではありましたが抑えたつもり(え?)
今回は初めての事が多かったゆえ、いろいろ思った事がありました。
南国でのキャンプの事やツーリング使用でのウィスパーの事など
今旅で感じた印象を雑然と書いてみました。

奄美の風土


大島

国という事で暑さが心配だった。特に今回は全泊逃げ場の無いキャンプゆえ、夜も眠れないような気温だと、どんなグッドロケーションでも楽園ではなくなるから。

だが思った程ではなく、埼玉に比べれば断然過ごし易い。温度計を忘れて正確な所は分からないけど、古仁屋の気象庁データによると滞在した19−23日は、晴天にも係わらず最高でも32℃、最低は25℃を切るほど。(ヒツコイけど過去データを見ても今回は抜群の天候だった。今年一?)
日中はカヤックやシュノーケルなどで水に親しんでるし、日陰に入れば涼しく、夜は風があると少し寒いくらいで、難無く過ごす事が出来ました。

美大島は大きい割に交通が不便。今回基点となった瀬戸内町へは空港から車で3時間ほど要す。しかも直通のバスが無く乗り継ぐ事になったり、行く先によりバスも予約が必要だったりして、公共交通機関だとロスが多い。
今回はレンタカーに便乗させて頂いて非常に助かりました。

今回廻った地は少なくとも、観光地とはほど遠く、不便ではあるが自然が多く残り、俗っぽい言い方をすればスレてなくて、素朴さを求める向きには心地よい。
観光化されたビーチも無かったし、漁船も少なく上陸&エントリー等に気を使わなくてまさにカヤック天国という印象。
"奄美シーカヤックマラソン"開催地のゆえ、カヤックに対する理解もあるらしい。

ブが脅威の奄美群島。は虫類は大丈夫な方だが猛毒は別。だが北海道のヒグマやエキノコックス、沖縄のハブクラゲみたいな感じで、危険な情報だけが先行し過ぎてる気がした。もちろん充分な注意は必要だし、薮や茂みに素肌で入る気はしないけど、あまり神経質になる必要はなさそうに思った。
南国ということで蚊とか何かキョーレツな虫をイメージしてたけど居なかった感じ。虫除けも使わなかった。木山島に蟻が多かったくらい。
それより、なにより恐いヒトが居ないのがイイ。

ヤックフィールドとしては、大小様々な島が点在し、離れていても5km程の海峡横断で、島渡りツーリングも楽そうに見えるが、島間が狭いため時により潮流が激しく、また季節風などの影響も大きい為、荒れると難易度が高いらしい。
カヤックガイドを見ると南国にも係わらず、ツーリング適期が非常に短く、複雑な海峡である事が伺える。
加えて、年間の日照時間が日本一短い地域で、低気圧でも発生すればコンデションも激変する。

今回は結果としては、ソロでも漕げそうなグッドコンデション続きではあったが希な事、天候の確定を見計らって気軽に来れない地だけに、ソロでの計画はリスクを覚悟しなければならない。
ゆえに(せっかく心強い人達と一緒だったので)荒れた奄美の海も体験しときたかった気も(ちょい荒れで短時間だけ)


キャンプ


ウナ

人島を含めほぼ野営で渡り漕ぐ為、4日12食分の食料&飲料を持ってのキャンプ。今回の食事は基本的に各自で賄った。

然クーラーなどは持続出来ないし、気温が高いので食料にも気を使う。
という事で私はリフィルのヌードルやアルファ米等のフリーズドライ品を中心に持ち込んだ。こんな時の食は何でも良い私だが、4日間毎食ともなるとさすがに飽きた。
旅慣れた皆様はいろいろ工夫していて、漕ぎ旅に限らずとても参考になった。特に常温で保存出来る野菜はいい。晴天下で頂いたトマト&キュウリがめちゃウマかった!
カヤックツーリング時は重さや大きさにあまり神経質にならなくて良さそうだから、ちょっとは食も楽しもうかなと思った。

が無くてアルコール的に寂しいと思ったけど、(奄美群島のみで製造が許される)黒糖焼酎に、やはり地元産のパッションフルーツを絞って入れると爽やかでウマイです。

ちなみにヤドリ浜は水周りは整っているけど水は飲料不可表示で商店無し、木山島は無人島、請島・請阿室は商店はあるが食料はやはり保存が効く物のみ飲料&飲料水有、ハンミャ島は無人島、嘉徳浜は水はあるが飲料不可っぽい。

ントはヒルバーグ・ウナ・メッシュインナー。これまであまり良いとは思えなかったが、今旅では非常に良かった。
自立式は柔らかい砂地でも設営が楽だし、床面積が広いのは長期で楽。
前述したように夜は涼しく、メッシュだと蒸れないので前面をオープンor半開してれば、快適に寝る事が出来た。メッシュ仕様だとフライの開閉で調整出来るので、幅広い温度で使えそう。
ポールの収納長がBPではネックだが、カヤックだとまったく支障ない。

ープは今回どうしても必要というものでは無かった。
シーツはまああれば安心なんだろうけど初日しか使わなかった。MSRのパックタオルXLで賄えた。でももっとマルチに使える物を知って導入予定。
こんなキャンプでは設営地は草地か砂なのでマットも必需ではない、初日しか使わなかった。砂の上に直に寝ると気持ちいいです。

水のシャワーは無いし、塩水でベタベタして砂でのキャンプは不快だと思っていたけど・・・水が綺麗なのか(但し塩分は強そう)湿度が低かったのか、乾くと案外サラサラ。砂も主に粗い珊瑚砂なので、払えばサッと落ちて普通に快適なキャンプ旅でした。


Feathercraft Wisper


ウィスパー

めての長期キャンプツーリングで使用したウィスパー。
こんな時はカフナだったかな?と思っていたけど、メチャ良くて・・・
ますますカフナとの使い分けが難しくなってしまった(汗)

ッキング性能。
荷物の体積イメージは冬のテン泊登山(70L)程度の物量に、カメラ機材(D5000+レンズ3本+三脚)、4泊分の食料と水6Lを加えた感じ。それとFCトラベルバックと持ち込んだバックを含め、想定40kg弱で100L程。全て広げるとかなりの物量で入るのか不安になる量です。

ィスパーはかなり細身のイメージだったので、5〜10Lのドライバックを8コ程とかなり細かく分散したけど、中身が判らなくなってしまったり面倒だった。
念の為持って来ていた50Lのドライバックが、ざっくり入れて船体中で調整。みたいな事が出来て便利だった。
入れる順番や道具のチョイス等、自分のスタイルに合った積載の課題は残ったが、割合すんなり格納出来てしまった。ウィスパーもけっこう荷物積めます。

当初はリアハッチがラージだし、ボリュームのあるカフナの方が良かったかな?と思ったけど、ピボットペダル仕様になってる私のカフナだとバウに入れ難そう。しかもラダーの操作性を充分に確保すると、逆にあまり入れられないような気もした。


て、そんなに積んでのウィスパー。不安定なんじゃ?かったるいのでは?操舵性は?とか不安があったのですが・・・
むしろ安定感が増しイイ感じ。どっしり感が増した分、軽快感も操舵性も若干劣るけど微々たる程度。
ただしリーンし難くく、転覆すると空荷でロール出来る人でもロールは至難らしいので、転覆しないパドリングテクニックと素早い最乗船技術が要求される。

激だったのは、3日間何度と無く乗り降りし、ウネリでバウやスターンは水の中、なんて事もあったのに内部がほとんど濡れて無い事。
もちろん沈脱なんかすれば浸水するので、万一なものはドライバックが必需ですが、中がドライなままだとメンテも収納も楽だし、気分がいいです。
この内部を極力濡らさない発想がツーリング向きだなと思えるのです。

いうわけで積載時の懸念はまったく無くなり、ウィスパーイイな!としみじみ。
ただカフナより速くて操舵性が良いと思ってるウィスパーですが、それは個人の相対感でしかなく、絶対的な速さは漕ぎ手次第。漕ぎ手の能力を超えてのスピードは得られないと改めて実感。
山猫氏&Yoshida氏はカフナで全然速かったし、艇もよく動いてました^^; 

艇にいろいろ求めるより、ウンチク語るより、まずは技術&体力をつけねばです。
と思えたのも、今回皆様とご一緒した収穫でした。がんばろ


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2011.09.08 Thu 21:27:: - :: -