Life with dog
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Hilleberg Boom

hilleberg
Nikon D3 AF-S70-200mmF2.8G
じつはちょっと前までアンチヒルバーグ派でした(笑)
というのは"高級テント"という代名詞のイメージから、日本には向かない高いだけの外国製。
スノッブな感じが嫌だな〜と思っていたのでした。
それに我家のスタイルには合わないし、丁度よい大きさのテントが無い(自立式)。

でも価格以外に悪い評判は聞かないし、コレってFeathercraftの時とまったく同じ?
使ってみたら良いのでは?とウナを導入して数年。
FC艇とは違い、短所もあって直ぐにその良さを感じなかったのですが・・・
数年を経てジワジワ良いなと感じてきています。

unna
Hilleberg Unna
南の島の漕ぎ旅では、これといった欠点も無く快適そのもの。
強風下でも設営〜撤収が楽。


求めるイメージと矛盾するんだけど、欠点の無い万能な物って飽きる。
そしてそんなモノって嵩張り重い。
多少の欠点はあってもシンプルで秀でた利点がある方が
(他には代えられないものとなり)結局は長く使える。と思えるようになってきた。
シーンやシチュエーションに応じて"道具を使い分ける&工夫する"という悦びがあるからだ。

(といいつつ最近思うのは何を持って行こうか?何が一番適しているか?を考えるのが面倒。
多少不便でも限られたモノで過ごし"道具も過ごし方もシンプルに"がフットワークよく
アウトドアではじつは一番楽しいように感じて来ていますが・・・
まだ物欲旺盛な年頃、実行に移すにはもう少し時間がかかりそうです。)

staika
Hilleberg Staika
幅140cmと我家的にはミニマムなサイズだけど2つの出入口と前室があるので思いの他快適だった。
寝るだけ又は家族での漕ぎ旅をイメージしての導入だったけど普通に使える。贅沢なソロ用としても良。



ではヒルバーグテントはこれまで使ってきたテントに比べ、何が良いかというと・・・
強度があって防水で経年劣化の少ないケルロン生地と
設営&撤収簡単なアウター&インナー一体構造が優れているなと思えるのです。

キャンプを始める様になってそろそろ10年。
幕帯で今一番の気がかりは経年劣化。
撥水は無くなりシームテープが剥がれてきたりPUコーティングが加水分解してきたり・・・
メンテが必要だったり中には使い物にならなくってきていたり。
毎週末のようにキャンプに行っていた頃はそれでも、色んな幕をまんべんなく張れたので気にならなかったけど、
回数の少なくなった昨今。数年張ってないなんて幕がいっぱい。
気になるけど→持っていったらボロボロだと大変→念の為ヤメル
湿らして撤収するようになるかも→加水分解を助長する→後日すぐにメンテしなければならない。
なんて思うから気になりつつも余計使わない→劣化の悪循環。

ところがこのケルロンならばそんな心配が減る。
年に1回しか使わなかったとしても長きに渡り使えるので(しかも安心して)
結果的にはコストパフォーマンスが良い。


更には構造に独自性があり設営が楽、スピーディーなので使用シーンが広がる。
以前は。時間のたっぷりあるオートキャンプなので例え設営&撤収に時間を多く割いても
快適に滞在出来た方が良いと考えていた。
だがそういったキャンプ場でなかったり、ステルス的に幕を張る場合
滞在時間が短いのでスピーディーさは重要。またどんな状況でも張れる事も必須なのだ。

フライ内側に結露のある撤収時は、吊り下げ式インナーは大きな欠点となるけど
撤収の難より設営時に楽な方が、利点が大きくこれはこれでいいのだなと思える様になったきた。
ケルロン素材のおかげで濡れたまま収納&放置してもあまり気にならないし、
インナー内部まで濡れると言う事は少なく、一度張ってしまえば乾きも早い。
そしてFC艇と同じく、実践に於いて”だからこうなんだ”と思える工夫が道具好き冥利に尽きる。

と確かに優れたテントではあるけど・・・
本来エクスペディション用途を目的に作られているので
不便だなという部分も多く、誰にでもどんなシーンにもお勧め出来るテント(メーカー)とは言えない。
例えば季節も天気も良い時にオートキャンプを楽しむなら、もっと安くて快適なテントはいっぱいある。
"高級テント"というより高性能なテントなのだと思う。
▷Hilleberg の素材&構造等の詳細

メッシュ kerlon インナー チャック構造

とうわけでアンチからファンへ。
しかもこれまでの反動もあって超ファンになってる天の邪鬼ぶり(笑)
窓が無くて閉鎖的でしょ。メッシュが無いとシーズンが限られるでしょ。(その割に)高価過ぎでしょ。
とずっと気になっていたアンチテーゼを唱えていたアトラス。
これからの季節にもってこい、大きさの割に安い。と考え方も変わって来て早速導入。
何より冬キャンプのモチベーションアップが目的だったけど
やっぱり寒くて未だ実践出来ず、冬以外での使用シーンも模索中^^;

バロン 内部 前室 インナー
tools Camp, Trekking, SUP & kayak : Edit
2012.12.20 Thu 18:53:: - :: -