アイランドホッピング加計呂麻vol.2
18.July.2015. ハンミャ島
沖縄?琉球方言のハミャ(=狭間)が語源だというハンミャ島。波と風により20m以上もの高さに運ばれ堆積したサンゴ砂の丘陵が美しい島。
今居るここら辺りまで波が来る事もあるという。
この時はまさかと思ったけど、ありえなく無いなと思った翌日。
与路島と請島の狭間って事なんだろうけど、天国と地獄のハミャでもあった。
キリッと晴れて気持ちの良い朝です。
雨が降ったせいか昨晩は涼しく埼玉よりは断然過ごし易いです。
晴れていると気分よく、朝ご飯もちょっと手をかけたくなる?
卵をたっぷり使ったホットケーキをアウトバックオーブンで焼くyuji-Kさん。
本日は下げ潮を漕ぐので少し早めの出発です。
今日も暑くなりそう。
出発前のブリーフィングを終え9時過ぎ出発。
クールダウンしてから乗り込みます。
まずは江仁屋離をぐるっと回ります。
実久でも充分美しいですが、ここまで来るとビカビカの透明度。
太陽も射して青色がスゴ過ぎる。
ん〜マンダム(古)
一昨年立ち寄ってまさに楽園だった北側の浜。もうあの景色は叶わないのか
(だからなのかもしれませんが)割と手軽にアクセス出来る美しい無人島だけに上陸禁止になってしまったのは残念。もともと軍事色の強い島だけどこんな事やる為との噂も
破瀬からは一直線に須子茂離へ向います。
下げ潮に乗って楽々なのかと思いきや向い風が強くて相殺より更にマイナスな感じ。
単調な景色で長く感じます。
海上で1度休憩して須子茂離に到着。初めて訪れる無人島です。
広い砂浜。キャンプにも良さそうです。
潜ったりお昼ご飯を食べたりと少し長めの休憩。
雲が多くなってきてしまいました。対岸(加計呂麻島)は雨降ってます。
天候不安定だしここでキャンプという案もあったのですがハンミャへ
上げ潮になる前にハンミャへGO。
エアロナットで参加のSさん。漕力もスゴいけど一緒に普通にツーリング出来てしまうエアロナット。ポテンシャル高いと思いました。
ハンミャ島近辺は海流が強いので、須子茂離からはフェリーグライドしながら向います。
Oさんが動画を作ってくれたので貼らせてもらいます。
というわけでハンミャ島到着。
直前まで雨が降っていましたがまさかの晴れ!でレンズ雲ちゃって嬉しいやら悲しいやら
さっそく海で戯れる人々。
私は晴れてる間に砂山に登って俯瞰して見ます。
まだだれも踏み入れて居ないバージンサンド。いつ以来の上陸人なんだろう?
サラサラ急斜面で登り難いです。
漕いで来たルートを一望。この景色が見たかった。
その後は海で遊んだり設営したり。
雨予報だったので一応タープを張って。ありそうで無かった無人島でカヤック&テントシーン。
もう17時を過ぎてますが、日射し強くタープ下が心地よい。
念の為、タイドラインよりかなり上がった所で設営。
荒く丸いサラサラのサンゴ砂。風弱く暑く無く虫居なく。まさに楽園の夕餉。
星空が楽しみ・・・と思っていたら天気が急変して暴風雨で散会〜就寝。
零時頃、星が綺麗ですよ。と起こされテントから出てみるとまさに満天の星空。天の川スゴい!
撮像感度高いというD5500ですがAPS-Cではダメですね。レンズがF4〜しかないのがダメ
yuji-Kさんは、なんとフルサイズ+14-24mmF2.8Gを持ち込んでの星空撮影。
素晴らしい動画を作ってくれたので貼らせてもらいます。
目まぐるしく変わる天気でしたが、思い描いていたシーンをたくさん叶えて大満足の一日。奄美に来て良かったと気持ちよく寝ていたらまた暴風雨。
ウィスパーにタープをアンカーしておいたのですが、ウィスパーごとテントに飛んで来て参りました。
といわけで寝不足な翌朝。雨こそ上がってますがどんより天気。何か波がスゴいんですけど。
当初台風12号のウネリ?と思ったのですが、熱帯低気圧が発生していたようです。
満潮を向かえる前、上げ潮を利用して出発したい所ですが2方向から周期の異なるダンパーの強い波が押し寄せ出艇は容易ではありません。
満潮前なのに、タイドラインより遥かに上に設営したエリアにも波が押し寄せて来ました。朝食もそこそこに急いで撤収して艇を一カ所に確保。
今後の行程は加計呂麻島・諸鈍の滝のある地で一泊、翌日加計呂麻島南東部を回ってヤドリ浜。という予定でしたがこの海況ではリスクが大きいとの事で加計呂麻島一周は断念。今日は加計呂麻島の西阿室へエスケープする事になりました。
がしかし出れません。あまり待って満潮を越えてしまうと西阿室へは強い逆流でそれも難。
ということで全員でサポートしてまずは伊東氏が挑戦するも、健闘むなしく撃沈。
青空が出ると緊張感が和らぎますが、向かいの与路港に入っていく大波がまるで津波の様で、港に入る漁船もUターンしてしまう状況。自然って怖い
日程も水も食料も余裕がありここでもう1泊も良いのですが、今出ないと台風12号も来るし一週間以上出れないかもといった切羽詰まった状況。
というわけで今度は笠原氏を全員でサポートして再チャレンジするも断念。
例え(笠原氏は)出ても全員出るのはリスクが大き過ぎるという。確かに私には無理だと感じた。
こうなったら艇だけ先に出して沖まで泳いで再上艇しかないと思った頃、満潮を過ぎ少し穏やかになって来た。波の周期も判って来た。再びリセットしてまずは伊東氏を皆で送り出す→脱出成功!そしてまだ足の自由が利かない笠原氏も続き海上でサポート。
沈脱したらとにかく沖に泳いで来ちゃって下さいと言われ私は5番目の出艇。沈脱覚悟でしたがサポート(押し)が素晴らしく1波2波を去なしブレイクゾーンを越えると例えようも無い安堵感。
残ったIさんOさん。ありがとうございます!
そして最後まで残ったOさんも巧みなパドリングで無事出艇すると一同大拍手。感動した!
いやいやハンミャ島って美しいけど怖い島です。独りで来てたら大変な事になっていました。
西阿室出身の伊東氏曰く、ハンミャ島に来る時は当日&翌日の好天が絶対条件なんだそうです。
周期の大きなウネリなので沖に出てしまえばどうって事無い海況。
雨降る中約2時間程請いで加計呂麻島・西阿室へ到着。ホッとしました
直線で8km以上ありますが、ハンミャ島に襲う白い波が見える(怖)
この後も雨の予報なので、伊東さんの西阿室の邸宅にお招き頂きました。
玄関には奄美・手広海岸の立派な作品。豪放磊落な人物イメージとは逆に非常に緻密。
久しぶりにお風呂に入って宴。
野菜がウマいです。
伊東さんの作品や漕ぎ旅のエピソードを聞きつつ楽しい夜。
(私の単なる認識不足ですが)イメージと全然違っていて、自ら小学53年生と言われるだけあって未だ好奇心旺盛でほんとに羨ましい意味で子供の様な大人な方。
才能&趣味も多彩で、私が学生の頃ハマっていたYAMAHA SRを当時支えていたメンバーだったと知ってびっくり。ユニコーン・ユニオンズのロゴも氏の作品なのだそうです。
外は暴風雨。あのままハンミャ島に居たらと思うと恐ろしい。
そして悪天だったからこその楽しい時間。いずれもメンバーに恵まれた漕ぎ旅です。
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2015.07.27 Mon 22:50:: - :: -
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