Life with dog
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ニコンどうした?

D5.jpg

先日発表されたD5のスペック。
参考出品だったけど近々発売されそうな全天球アクションカメラ。
そしてDLシリーズの発売と
あまり一般受けしそうもないけど私的にはドストライクなカメラが続出。
良い意味で、ニコンどうしたんだろ?って感じです。

以前予想したサイクルとは若干ずれがあるけど大凡予定通りにモデルチェンジしたD5
だが中身は(私の)予想を遥かに越えたハイスペックマシン。有効画素数を2082万画素に抑えて様々な性能を向上させてくれたのが個人的にツボだ。

まず驚いたのが撮像感度。常用域でさえISO102400、更に3280000まで拡張可能とまさにケタ違い。
Nikon D1が1999年9月に発売された当時はISO100、その後8年を経たD3でフルサイズとなりISO1600と4ケタになって夢の様に思ったものだが今やなんと7ケタISO。
何かピンと来ないので計算してみた。
例えば今現在D3で行ってる星野撮影ではISO1600 f2.8 15秒という露出が基本。それをD5に置き換えると、常用域であるISO102400でも6段のUPとなるので1/4秒、ISO328000であれば11段UPとなり、なんと1/125秒と誰でも手持ちで天の川が撮れてしまう。スゴイ性能だけどD2Xで試行錯誤しながら撮っていた頃が星空撮影は楽しかったかな。
1秒の露光が必要だった撮影では1/2000秒となり、薄暗い中でも駆け回るワンズのビシッとした静止画が撮れてしまうのだ!もう赤外線カメラ並み。
これはスゴイ。というかスゴ過ぎてそれが必要とする被写体orシーンが思い浮かばない。
当然100〜1600と言った今や日常レベルのISOで撮ればダイナミックレンジも広くなっているだろう事も想像出来る。

更には進化したAFにも感激。
フォーカスポイントが広くなりその数なんと153点。しかもそのうち99点がクロスセンサーで、周辺部にもクロスセンサーを配置して、構図の自由度が増しより正確なAFを可能にしている。
しかもF5.6で全てのセンサーポイントが有効で、F8でもセンターの15点でAFが使えるという。先出の撮像感度とも相まって夜の撮影もほぼAF任せ。
エリアモードのバリエーションも増えロックオン性能も向上、よりチャンスに強いカメラになっている。

その他いろいろ進化しているのだが、私が思う「こうなったらいいな」と思う性能を越えてしまっていてピンと来ない。要はついていけない。
一方でリモコンやwi-fi、Bluetooth,GPSといった今やアマニュアには必須な機能はシステムアップする必要があり、アマチュアには過剰な性能となってしまい敷居がぐっと上がった印象。

かつて小学生の頃、プロの使う機材という感じで雲の上の存在だったNikon一桁機。それがデジタルとなり知識的にも経済的にも身近な存在になったと思っていたが、ここに来て一気に引き離された感じで、またプロの領域に達してしまった一桁機。ちょっと寂しい感じもするけどまさしくプロ機、フラッグシップはこうで無くちゃっという感じで頼もしさを感じました。
というわけで欲しいけどスゴ過ぎてちょっと醒めてしました。D3が分相応かな...

ところでD5と同時に発表されたD500
これまでの例からすると、D5と同等の映像素子&エンジンを積むFX機で、コンフォート性をもたせコンパクトにそして少しデチューンしたハイエンドアマチュア機と思いきや何とDXフォーマット。
機能&性能的には魅力なだけにFXでこんなカメラが欲しかった気がします。D3桁機ってフルサイズのシリーズNo.じゃなかったの?




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360°撮影機能搭載のアクションカメラ「KeyMission 360」

そしてニコン初の4Kアクションカメラはなんと全天球カメラ。
thetaみたいなカメラはこれから増えるんだろうなと思っていたら何とニコンから発売。いかにもヘビューデューティーといった感じのデザインがダサイけど、防水・対衝撃だという。
「2016 インターナショナル CES」で参考出品され今春には発売となっていて、スチール性能等まだ詳細判らずですがニコンの造る全天球アクションカメラ。期待したいと思います。




DLs.jpg
とどめはDLシリーズの発売
coolpixAが廃止になってコンデジ路線は縮小傾向なのかな?と思っていたらこのシリーズ。
APS-Cサイズよりは少し小さいけれどNikon1シリーズと同等の1.0型裏面照射型CMOSセンサーを持ち解析エンジンは新たな「EXPEED 6A」。
レンズ交換が出来ないという劣位はあるけど、専用設計の明るい固定レンズで高画質の期待大きく、18-50は何とナノクリスタルレンズ。
(充分な性能なんだろうけど)1.0型というのがちと弱いけどなかなか魅力的なカメラ。
私的には昨今広角より標準〜中望遠好きなので24-85/f1.8-2.8なんだけど、18-50のみナノクリスタルレンズなのが迷いどころ。
いずれにしてもwi-fiやBluetoothといった拡張性も充分で、久しぶりに萌えるカメラの発売です。

というわけで割と保守的なイメージだったニコンから相次ぐ意欲的な新製品。いったい何があったんだろう?と思っていたらHPのニュース欄に↓な事が書いてありました。

ニコンは2017年7月に創立100周年を迎えます。次の100年に向けて新たな映像表現の楽しみ方を提案できるよう、長年にわたり培ってきた光学技術をベースに、これからも市場のニーズに応えた製品開発に取り組んでいきます。

なるほど。秘めていたんですね。
これから、少なくとも来年の7月までのニコンの動向が楽しみです。
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2016.02.25 Thu 21:57:: - :: -