最後のカヤック
フェザークラフトの原点であり、歴史と伝統を守りつつ進化を続け、その圧倒的な完成度と信頼性の高さで多くのエクスプローラーの支持を受ける、まさにエクスペディションな漕ぎ旅をする(出来る)人にこそ相応しい気がするFeathercraft K1 expedition。
私にはスキル的にも人格的にも時期不相応。というかこの先もそんなストイックな漕ぎ旅は自分には無理っぽい。
一方で漕ぎ旅を、旅先での楽しみを増やす為に、もう少し荷物が積めたらなと思う昨今。ウィスパーやカフナでも漕ぎ旅(テン泊)は出来るんだけど余裕無く、南国の数日間の漕ぎ旅ではシュラフやマットを省いて最小限の一眼レフ及び周辺機器を積んでいるほどで、料理やその道具も山のテン泊装備並み。
もっと遊び心を持った漕ぎ旅がしたい。K1ならあれもこれも、冷たいビールも持っていけそう。
というわけで相応しくは無いけど、遊びを充実させるためという自分への理由も思いつき、いつかはと思っていたらFeathercraft社のカヤック製造中止の報。とどめの後押しでオーダーしてしまいました。
私が欲しかった最高峰のカヤック・K1。これ以上に欲しいと思えるカヤックは無く年齢的にも恐らく生涯最後のカヤック。そして最終ロットになるかもしれないK1。まさに最後のカヤックだと思うと感慨深いものがあります。
FC社引っ越し後の新工場での制作となって待つ事約4ケ月。
前晩は嬉し過ぎて1時間しか眠れず(子供か)ようやく進水式の週末となりました。
良くも悪くも毎度密かなマイチェンに驚かされるFC艇。
箱を開けてビックリ。トラベルバックがダブルコーテッドナイロンで造られてる!これはイイ!
ロゴのメイプルリーフも赤からオレンジに。
色は赤をチョイス。デフォルトでほぼフルオプションのK1なので追加装備はなし。
艇本体には特に変化は見られませんでした。
フレーム太くてしならない。遊びが無い。船体布固い。
に新しさの喜びを感じつつ悪戦苦闘してようやく完成。
同色のLTバックもセタス在庫の最後の一品。
天気悪く、今季一番寒く感じた千葉の海ですが、6名の方が集っていただきました。
Iさんも最終ロットのウィスパーXPブルーで参戦。
やっぱりカラフルだと華やかでイイです。カーボンがあればほぼ全色揃ったのに。
ドンヨリ空でも映える赤、いいじゃない。
笠原氏は(雑誌記事撮影の為)SUPで参戦。
Kさん提供の(高価そうな)シャンパンで船出を祝う。
Kさん・皆様ありがとうございます!こんなちゃんとした進水式ってエルズミア以来かも?
出発。デッキ&LTバックが玉の様に水を弾いて感激。新しいってイイ
ところがポジションのセッティング不足で違和感。何か優れません。
上陸してもらって再セッティング。
上から見るとK1デカイ。
次第に晴れ間が出て来ました。
やっぱり海遊びは晴れがイイ。海の透明度も上がった感じがします。
調整後はポジションバッチリで浮島へ。
北東からのやや強い風の本日、島への海峡にはウネリが入ってました。
空荷のせいかカフナの方が安定感は良い感じがするけど、何だろこの安心感と開放感。
浮島は相変わらずのマリンブルー。癒されます。
前回SUPで転覆した浮島の北部はやはりウネウネでしたがカヤックって楽。
笠原氏は抜群のバランスでSUPを漕ぐ、しかも速い。
洞窟周辺は今回も穏やか。
水はキリッと綺麗で夏だったら飛び込んでる。
K1は再上船が楽そうな気がします。
なんかイイぞK1。今後の漕ぎ旅が楽しみです。
久しぶりの漕ぎでしたが、やっぱりカヤックもイイ。K1カッコいい!
ウィスパーのクリッパーノーズもいいけど、このシュッとしたバウスタイルが好き。
発売中止騒動後、オーダーが通らなかったり希望通りにならなかったりで買えなかった人も多かった様ですが、Feathercraft社にはまだカレント・カフナ・ウィスパー・ヘロンの完成在庫が少しあるそうで、メーカーHPのショッピングサイトにあるものは買える可能性があります。気になる方はセタスさんに問い合わせてみるとよいかも。
夜は寿司屋で新年会。
翌日曜日はSUPの予定でしたが、波は無いし北風強いしどんより天気だったのでヤメました。
K1買って欲しい物無くなちゃったなーと思っていたら、Kさんのニューカー・アドリアツイン(キャンピングカー)に萌え萌え。
艇も車も道具は全て小さいのを買えば大きいのが欲しくなる。大きいのを買えば小さいのが欲しくなる。まだ当分、物欲が収まる事は無さそうです。でもカヤックは最後です(多分)。
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2016.03.17 Thu 21:01:: - :: -
2016.03.17 Thu 21:01:: - :: -