GW突入時は病院ももう手の施し様が無いと言う感じの最悪の状態だったバロン。
これからの10日間は私もずっと一緒に居れるので、それまでという感じで頑張ってくれたのかな？と思うほど痛々しい状態。
だからまじめに最後の時を考えて、大好きな海を見ながら眠る様に逝ってもいいとさえ思っての行動でした。最後かもしれないからと沢山のワンズ＆ワン友さんにも合っていただいた。
のはいったい何だったの？と笑い話みたいに言える程、今は生気が出て来て居ます。


GW直前と3日間静脈輸液を受けた直後の生化学検査値。
少し下がってはいるものの正常値を遥かにオーバー。リパーゼに至っては顕著な改善が見られず3日間ケージで過ごしたストレスの方が上回っているように見えた。
数値云々より日々憔悴して行っているように感じた前病院での約1ケ月の闘病生活。2週間も何も食べない（食べられない）状態だった。最後のフードという言われるKFCもダメだった。


ところが今は、食欲も体重も少しづつ復活傾向。
これはやはり病院を替えた事によるものと思わざるを得ません。
と言っても特別な治療をしている訳ではなく、前病院では否定的であった皮下点滴を今はほぼ毎日受けています。
腎不全を患った犬・猫を持つ飼い主さんの経験談やネットで調べても有効との声が多い中、前院は静脈輸液、しかも入院して数日間続けないと効果が無いと言う考え方。
そりゃ静脈輸液のほうが効率よく効果的かもしれないけれど、入院はバロンが負担そうだったし毎日の様に施術するとなれば余生のほとんどを病院で過ごさねばならない。
それと食。前院では腎臓や膵臓の負担を考えての指導でしたがそれだと食べず体力は落ちる一方。口から食べなければ胃に直接管を通して補給するしか無いと言われたけれど、そこまでしたくは無かった。
だが状態は日に日に悪くなり、自分では水も飲めない状態になって来て、体重は7.4kgから5kgまで減少。抱っこするのも怖いくらい細くなちゃって腎臓云々より餓死してしまうのでは？という切ない状態でした。

というわけで（ほんとはもっと色々ありますが）病院を変更。
何よりビックリしたのは診断初日、毛ツヤも良いし目つきがしっかりしてるから食べるかもよと先生が与えた市販フードをパクリと食べたらしい！
2週間ぶりの食と、いろいろな安堵感からかママ泣いてしまったそうです。聞いた私もウルウル

今の病院ではまずは体力をつけましょうと、腎機能は日々の点滴で補い、急激に数値を上げる様なものでなければ食べるものは何でも食べさせるという共感出来る方針。
そんな折、TVのドキュメンタリー番組でドイツ在住の獣医師が使っていた、食欲の無い猫に与えていた薬の様なものが気になってネットで猛検索。
ReConvales Antiphos（レコンヴァーレスアンティフォス）というドイツのサプリメントで、高濃度の栄養食で食欲増進の効果もあり、更には腎機能もサポートするというまさに夢の様なサプリ。現獣医師（も知らなかった様ですが）もいいんじゃないですか。とのことで早速導入。
バロンの体重だと1日僅か11mlで基礎代謝カロリーが摂れ、（シリンジで）与え易く本犬の負担が少ないのも良さそうです。

ほぼ毎日、病院での15分程の点滴とレコンヴァーレスアンティフォスを与えて3週間。
当初はレコンのみで生命を維持している感じでしたが、自ら水を飲む様になり食欲も少しづつ復活。この頃ではウンチも一日2回出て、体重も徐々に増えて5.6kgまで戻って来ています。
とはいえ治ることの無い腎臓病、血液検査の数値も正常範囲には遠くやっぱりダメかなという日があったり、怖いくらい元気な時があったりと波が激しく気は許せませんが、食べてそして体重が増えて行ってくれてるだけで嬉しく励みになり、家庭内も明るくなった気がします。
健全の頃の様には望むべくもありませんが、もともと14歳にしては元気だったバロン。
ようやく歳並みの老犬になった感じで、介護する悦びを感じられる様になって来ています。

ところで
先日、前病院に診療費明細の件でママが問い合わせたらしいのですが、毎日の様に通っていた病院を3週間もピタッと行ってないのにバロンについての現況を聞くでも何でもなかったんだそうです。死んじゃったとでも思ってるのかな？
もう少しガッチリして元気になったら先生に見せつけに行こうなバロン。だからがんばれ。



先週日曜日は早朝に秋が瀬散策。
まだ朝露の残る草地を興味深そうに散策するバロン。体重以上に骨格がしっかりして来て歩き方も力強くなって来ているように感じました。