Life with dog
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K1でキャンプ&ツーリングしてみて

K1
Nikon D5500 AF-S16-85mmF3.5-5.6G
初めてのK1でのキャンプツーリング。
これは確かに旅向き。
というか旅したくなるカヤックだ。
運搬
航空便での郵送は先に書いたけど重さを除けば、じつはウィスパーよりフレームは短く納まるので単体プラス付属品程度であれば160サイズでも可能そう。
カタログ数値ではウィスパーorカフナより6kg近く重いがフレームがしっかりしてコックピットが大きいせいか組立後の運搬(担ぐ)は私はけっこう楽な気がする。
いずれにしてもこれだけの艇が郵送出来てしまう事に有り難さを感じる。
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積載
積載はウィスパー&カフナの136kgに比べ175kgと約40kgも増で100kg以上の積載が可能だ。もちろん容積にも余裕があり、今回はウィスパー時より荷物を増やしたが楽に入ってしまう。艇長があるので1・6番リブからの先のスペースは手が届かず行動中は実質デッドスペースなってしまうが、FCトラベルバック、サブバック、修理用品一式等行動中には使わない物が入ってしまってスッキリ。
意外だったのは、2番リブ〜足元までのスペースが大きく有効、そして一番使い勝手の良い4-5番リブ間の幅&高さがラージハッチと相まりこれまで無かった空間で、荷物の選択肢が広がる感じがした。


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いつもの単身より想定50kg程の荷物を積んでの航行。
どのFC艇にも言える事だがこの荷物を積んだ時の、しっとり感がなんとも良いのだがK1も多分にもれず素晴らしい。空荷だと両スポンソンが喫水線より若干上になってしまい落ち着かない印象のK1だが、積載状態だとスポンソンがしっかりと艇を支えドッシリした安定感がある。かといえかったるいかと言えばそうでもないのが秀逸。加えてラダーがあるので風や潮流にも強い。
もちろん空荷よりは多少パドリングは重くなるが50kgの荷物をバックパックして歩くと思えば空荷みたいなもん。船ってスゴイ。


休憩
デイツーリングなどでアクティブに使うには広くてホールド性が悪く感じるコックピットも、ラージコーミングと併せロングツーリング向き。ポジションに自由度があるし水上の休憩も楽。カサラノのフォーミュラーカーの様なコックピットとは対照的。


係留
安定感と広いコックピットで乗り降りが非常に楽。上陸・エントリー時はもちろんだがこう言った係留時でも容易。まだやった事無いけど海上での再上艇も楽そうで飛び込みたくなる。


風波
艇長の割にノーズがシャープでキールはあまり長くないと言われるK1だけど、やっぱり長い上にバウの浮力があるのでチャッピーな風波でも楽。波頭を伝って進んで行く様が大型船を感じて気持ちいい。長いけど波に刺さって失速してしまうカサラノとは違いコンスタントに艇速を保つ。そして意外に早い艇だと思う。


重い
というわけで何とも頼もしく荷物もいっぱい積めてロングツーリング向きだが、理想は自己完結スタイルの漕ぎ旅。
今回みたいなツアーだと陸上での移動は少ないし上陸の際の上げ下げもサポートしてくれる人が居ていいんだけど、気を付けないと積み過ぎてフットワークが悪くなってしまう。ソロで動けない様では自由な旅が出来ず本末転倒になってしまう気がする。

でも安定(安心)感はソロでも漕げる海況が広がるし、なんならパックカートも積める余裕がある。例えば今迄は積めず躊躇していたシュラフ&マットが必須の環境でのツーリング&キャンプ。いろいろな撮影機材を持ってのツーリング&キャンプ。快適・豪華な装備・食材を持ってのツーリング&キャンプ。などなど今迄出来なかった旅のイメージが広がる艇。ちょっと高価だったけど買って良かったと今回つくづく感じた。
そして何と言っても(私的には重要な)カッコがいい、絵になる。旅したくなるカヤックだ。

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カッコいい
Feathercraft史上三代目のまさに最終最後の希少なブラックK1exp。
この艇がもう造られないと思うと残念。というかそれでいいのかと思ってしまう。
更に進化していったであろうK1を見たかった。


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Feathercraft > K1 Expedition Feathercraft, tools : Edit
2017.08.15 Tue 17:59:: - :: -