最後の狩人として、厳しい大自然のロッキー山脈で生活しているノーマン・ウィンターという実在の人物をモデルにした映画で、監督・脚本はフランスの国民的英雄の冒険家・ニコラス・ヴァニエ。
彼がカナダ北極圏横断の冒険中にノーマン・ウィンターと偶然出会い、その生き様に深く感銘したことからこの映画が作られたそうだ。

物語は、森林伐採などによる動物の減少で、狩人の生活を余儀なくされたノーマンが、最後の旅で狩りにもソリ引きにもまったく役立たず、他の犬からも疎外された”ダメ犬”の新参犬アバッシュに助けられることから、新しい人生の希望を感じて行く。。。

映画的には演技や山場が少々くさいか？^^;　などと感じるところもあるし、起承転結の少ないまったりとした感じだが、なにしろ主人公がノーマン・ウィンター本人、監督は冒険家である。
（でも人智の及ばない人里離れた地で生活してる割には演技がうまい様な？）
ストーリーの巧みさは望むべくもないが、
それゆえ嘘の無い大自然映像の美しさ、厳冬のカナダの厳しさの表裏一体の、
息を飲む様な風景がリアルで美しかった。

AIGEL、mont-bell、L.L.Beanといった企業も協賛しているこの映画。
アウトドア派で、自然が好き、犬好きならば見る価値ありかも。あ、あとカヌー派も（笑）
ノーマン・ウィンターさんの生活はちょっと考えさせられるものがあります。
でも絶賛の嵐ほどではないような？ちょっと目が肥え過ぎてきているのかもしれません。
これがスゴいなら先日の星野道夫さんの番組もかなりスゴかったような気がします。