Life with dog
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アイランドホッピング加計呂麻Fin.

ヤドリ浜
20.July.2015. ヤドリ浜
更に悪天候になってしまった最終日。
西阿室から瀬相に艇を陸送し、大島海峡を漕いで最終目的地のヤドリ浜へ。
Day5.gif

陸送
翌朝は更に風強く、雨が降ったり止んだりの曇り空。何度も思うけど昨日ハンミャ島を出て良かった。
昨日Iさんが奄美大島本土に取りに行ってくれた車で、西阿室から瀬相に艇を3回に分けて陸送し、大島海峡を漕いでヤドリ浜を目指します。


瀬相
瀬相港はカーフェリーも着く大きな港。ですがスロープを使えてしまいます。
下げ潮を漕ぐので干潮15:00までにヤドリ浜に着けば良いのでのんびりです。


出発
持って来た車はあのフェリーに乗せて笠原氏に持ち帰っていただき、伊東さんの案内で出発。


ヘロン
入江部分は至って穏やかですが斜め後ろからの追い風が強く進路を保つのが大変です。
Kさんはウィンドパドルをオープン。しかし色んな物が入ってるヘロン、MSRアウトフィッターに椅子&テーブル等々、25QTのソフトクーラーまでスッポリ入ってしまい、そして何と予備のテントまで!羨ましい積載量です。もちろん重いですが、巡航速度は速いです(Kさんのスキルによる)


大島海峡
大島海峡に出ると更に風強く、それに対し一番嫌な角度で進んで行かねばなりません。
海峡中央部に差し掛かると波も大きくなり、スイープにリーンと自分なりの技全てを注入して漕ぎますが修正しきれず、ずっと右のみの全力漕ぎ。緩めると風波と平行になってしまって転覆しそうになるので休む事も許されず、終盤は右掌がつってしまって遅れだす。
それを見た伊東さんが後ろに付いてくれたので、それでも安心して海峡を渡る事が出来ましたが辛かった!というわけで写真撮る余裕無し。

同じウィスパーに乗るIさんはスケッグを着用。技術もあるのだろうけど楽そうに見えた。


古仁屋
古仁屋港に寄り笠原氏と合流してお昼を食べに行きます。
出発時とは違うスロープを拝借。シーカヤックマラソンの終点地なのだそうです。
久しぶりの街。古仁屋が大都会に思えます。


なにわ
お邪魔したのはなにわ食堂。ローカルっぽいディープなお店。
漕ぎ姿のままでも何の違和感も制約も無い所が奄美っぽい。


焼きそば
オーダーしたのは伊東さんお勧め(なのにメニューに無い)の焼きそば。
ソースでも醤油でもないような、サッパリしてるようなコッテリのような不思議なお味。麺はなんと手打ちなんだそうでウマかった!そしてお値段@350円に驚き。


コースタル
港に戻って再出発。ウェザーコッキングに懲りた私は笠原氏にスケッグを借りて装着。(自分のは6番リブの奥に入っていて出すのが大変だった)
何となく頼りなそうな造りだし、これまで必要性を感じなかった(そういう状況で漕がなかった)ので、じつは初めて使いましたが、この後めちゃ楽になってビックリ。小さな装備ですが効果は抜群。ある目的地に、どんな状況でも漕がなければならないような時は必需。今度からすぐ取り出せる所に入れておこう。
古仁屋からは奄美大島本をコースタルに南下します。


瀬
潮流が渦巻き、瀬になっている所も
川の様になっている所もあり、なんか楽しい。


ミーティング
次第に雨が強くなり、まさにバケツをひっくり返した様な大雨。
伊東さんによると、こういう急な大雨の後は大きなウネリが数本入ってくる事があるのだそうで近くの浜に一時避難する事に。


ウネリ
すると確かに雄大なウネリが。まるで近海で爆弾でも爆発した様(そんな経験も無いけど)


大雨
しかし凄い雨です。


笑顔
雨はますます強くなり・・・だけど悲壮感はまったくなく、これだけ降ると逆に何か楽しく、みんな笑顔です。


嘉鉄
嘉鉄海岸でスコール&ウネリをやり過ごし再び出発。
干潮時刻になってしまうと目指すヤドリ浜はリーフがあるので厳しくなるとの事で急ぎます。


ヤドリ
ヤドリ浜に差し掛かる頃再びスコール。
干潮リーフに大ウネリが来るとヤバい!と伊東さんから急いで!の指示。


終了
で無事ヤドリ浜上陸。最後迄どきどきはらはらの刺激的な漕ぎ旅でした。


設営
その後もずっと大雨。
カヤックやバイクなどの旅人に人気のヤドリ浜は、本来施設の整った美しい芝地のキャンプ場(無料)なのですが、今宵はこの東屋に間借りして寝ます。悪天&悪条件下で使ってみてますますヒルバーグ・ウナが気に入ってます。


いそしぎ
晴れていればメチャクチャ気持ちの良い水シャワーですが、この日はお湯が欲しかった。
さっぱりした後は隣接するISOSHIGIさんへ


パーティ
ツアー終了の打上パーティです。楽しそー


料理
さすが漕ぎ旅後の心理が良くわかっていてボリュームたっぷり。会費1500円は安い(飲み物別)
刺身がウマい。野菜が嬉しい。アツアツの揚げ物&炭水化物が身に染みるー


演奏
お腹が膨れた後はお店の方と伊東さんの弾き語り。
そこにOさんがドラムで参加。20数年ぶりとかで思う様にタタケなかったと本人かなり凹んでいましたが、私的(たぶん皆も)にはリズミカルで力強いドラムで聞き入ってしまいました。こんな才能&特技もあるとはカッコ良過ぎ。
というわけで盛り上がり過ぎて閉店をだいぶ過ぎて散会。またまた楽しい夜でした。



Day6.gif

雨
翌朝もまだ雨止まず。
完全乾燥ははなから諦めていますが、濡れた状態だと重くなるし最悪配送を受け付けてくれません。
トップの集合写真、エアロナットが無いのは昨日気づいたらもう仕舞い終わってた(早っ)エアロナットいいなぁと思ったり、いっぱい積める艇いいなぁと思ったり。漕ぎ旅すると物欲も活性する。


翌朝
東屋に艇を運んで水分を拭きながら撤収。
往路は1梱包だった荷物を2つに分けて古仁屋郵便局から送付。無事受付ていただいてほっ
その後揃ってファミレスで朝食を食べて散会しました。


羽田
18:30分羽田到着。羨ましい天気で奄美より暑っ
丁度通勤ラッシュの時間帯に遭遇してしまうのが奄美帰りの難。
風波より辛くて不快な人波に揉まれながら帰宅。旅の感傷にひたる間もなく一気に現実に戻された感じがしました。


というわけで雨が降らなかった日は無く、終盤は最悪の天候で加計呂麻島一周も完遂出来ず不完全燃焼の南国ツアーでした。が、負け惜しみではなく楽しかった。
そりぁ全日晴天&穏やかで、満天の星空の下で焚火が出来て加計呂麻島一周して、最後はパリッと乾燥撤収出来ればそれは最高だったろうけど。
ソロや日帰りでは体験出来ない(しない)様な海況を、しかも安心して経験出来たり、悪天だったからこそ楽しかった事も沢山あって充実感はいっぱい。
ひょっとするとこれまでで一番楽しかった加計呂麻島だったかも?少なくとも実になり長く印象に残りそうな旅でした。

もちろんそれは頼もしいメンバーと一緒だったからで、今回みたいな天候だとほんとにツアーで良かったとつくづく思う。笠原氏&伊東氏はじめご一緒いただいた皆様、いろいろとお世話になり、ほんとうにありがとうございました。

今旅で一筆書きの加計呂麻島一周は出来なかったけれど、2011年と合わせ主な無人島含め加計呂麻島をぐるっと見てきたけど改めて良い所。初めて漕ぎ見た大島海峡内でさえ素朴で自由で人の居ない美しいビーチが無限にあり、家族で来てもかなり楽しそう。これだけスれて(観光化が及んで)ない美しい海岸線は希少かも。もう少し早く知りたかったです。
まさに楽園、叶うならT5にジェミニ&SUPを積んで家族で訪れたいです。


全ルート(クリックで拡大)
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実久海岸 江仁屋 北部へ 須子茂離1 クマノミ
須子茂離2 須子茂離3 須子茂離4 ハンミャ到着 頂上部
テント村 太陽燦々 砂山 テント村2 海の中
ヤドカリスタイル 日没 ミルキーウェイ 荒れた朝 スコール





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2015.07.30 Thu 22:03:: - :: -