モンベルのサイトには組立書のPDFファイルがあるので詳細はソチラをご覧下さい。
私が思った事も交えながら・・・



まずは収納状態。大きさはSPのリビングシェル2つ分くらい。付属品含め総重量は20Kgチョイ。
残念ながら防水バックではありません。それ故ルーフに載せたりして運べないのがネックです。
Allyの場合は船体布と同素材の防水バックだったので、雨の時でも心配なくルーフにむき出しで載せられましたが
これは車内に入れなければならず、車外に載せるには何か工夫が必要です。



ですが非常に機能的に出来ており付属品という感じではありません。
というか、この手の船は性格上持ち運びのし易さも重要な選択基準の一つになるようで、力を入れてる感じがします。
外部ポケット、内部のベルト等。収納時もがたつきなどがありません。
手提げの他、ショルダーベルトが付属し、背面の隠しチャックを開けるとショルダー＆ウエストベルトも出現します。
それもなかなか良く出来ていて↑のようにバックパックのスタイルでの持ち運びが容易です。
二人分は無理そうですが、一人分なら分割パドル、PFD等が入りそうなスペースの空きがあります。
全て収納すると軽く20キロを越えますが、山等を登る訳ではないので何とかなりそうな重量です。
こんな感じで電車で川旅とか、海旅とかしたら楽しいだろうな〜。他の乗客に邪魔そうだけど^^;;



中身です。これは新品時に撮影したものなのでポールに青いテープが巻いてあります。今はありません。
船体布にはベルトが、ポールには収納袋が付属しています。その他椅子2、フットブレイス2、ポンプ、補修材が入ってます。



ポールはアルミ素材で、Allyのものより軽くて太く、錆などにも強そうな感じ。
太くて丈夫そうなショックコードが入っていて、ゴム製のコードなので水害にも強うそうです。
Allyの場合は一関節毎に金属製のバネが入っているので、部分的な補修は楽そうですが、錆易いです。



ポールには全てアルファベットがついているので、説明書と照らしやすくなっています。
擦れて見えなくなる心配はありますが、2〜3度組立てれば必要ないくらいで直ぐ覚えられます。
尚、アルファベットのついてる方が全てバウ（前）側になります。



組立詳細は図解入りの説明書（PDFファイル）があるので詳しくは省きますが
まずは骨子となる中央のフレーム（具体的にはKパイプ）にリブをハメ込んでいきます。
基本的にナンバーの向きを合わせて組んでゆけば良いので前後の間違えも無く簡単。
しかも接合部位置には溝があるので確実＆正確に組立て出来ます。



次ぎに船のサイドのパイプを組み込みますが、これの接合部の構造が良く出来ていて涙ものです。
テント等にあるような、パイプをしならせて凸部に差し込む。という構造かと思いきや、
Aタングと呼ばれる虫の羽のような金具に、切れ込みのあるパイプを入れ→ロック
という簡単なもので、力を必要としません。しかも確実にロックされるので抜ける心配もありません。
左右に2本ずつ、4本のパイプで形成します。



後は最初に取り付けたリブにハメ込んでいくだけ。
フレームのネジレなどを修正しながら作業します。



この時シートループ（椅子を取付けるバックル）の位置に注意して組み込みます。
組みあがってしまうとシートループの位置は変えられないので（リブ間の微調整は可能です）
私は一人乗り時の為に、1席分のシートループを別途購入し、予め通してあります。
つまりリブ2-3間、3-4間、4-5間に1席分ずつ配置しておきます。



次ぎにシートとフットブレイス（アリュートはオプション。足を踏ん張れるようにするもの）を装着。
最初は座面の高さなど調整が必要なので手間ですが、一度位置を決めればバックルをハメるだけなので簡単です。
ここまで大した力は必要なく、10分もかからず作業出来ます。



AllyとARFEQの大きな違いは、Allyは船体布にフレームを組み込んでいくのに対し、
ARFEQはフレームを組んでから船体布を被せる事。
双方とも船ですから水圧に負けないテンションが必要で、Allyはフレームを組み込みながら船体を張っていきます。
なのでフレームを組むのに力が必要で、付属のゴムハンマーで叩き入れるという力技が必要になります。（これが大変）
一方アルフェックは組みあがったフレームに船体を入れて張るので、入れるのが大変かと思いきや、
じつに巧みな構造になっています・・・



前後を間違えないようにざっくりと船体布にフレームを挿入。
センターに注意しおおまかに入れた後、船体布のコーミングベルトをフレームに仮止め。
（左右7？9？箇所あるので、これがけっこう面倒です）



船体布最後部あるテンションベルト（仮テンション位置）をフレームの凸に引っ掛けます。
そして、そのままフレームを前に倒すと、テコの応用でフレームが船体布の中にスッポリと入ります。
前項の仮止めしておいたコーミングベルトを締めながら、テンションベルトを本テンション位置にしてもう一度パイプを倒せば完了です。



後は後部のチャックを閉め、水が入らないように畳んで、ベルクロで留めればOKです。



最後にコーミングベルトをもう一度しっかり締めて両サイドに空気を入れます。
これは浮力をつけるとともに船体布にテンションをかける目的もあり、空気を入れると美しいシルエットになります。
安っぽいポンプが付属していますが、インフレータブルマットに入れるくらいの肺活量があれば口で入れても楽々です。
夏場は中の空気が膨張する恐れがあるので7〜8割に。

写真を撮りながら、そしてたつごろう氏と話しながら作業して30分くらい。
リビシェルを"フル張り綱＆前フラップ上げて"よりは楽な印象です^^。
尚、ここに書かれていない細かい注意点もありますので、組立の際は説明書をよく読んで下さい。


さて。まだ4回しか組立ててないから"楽"とか言ってますが、この後どうなるか？（爆）
Allyの時も意外に楽ぢゃん！なんて思ってたんですけどね（汗）季節的なものもありますが・・
やはり理想はリジット艇ですかね〜。でもほんと簡単ですよ〜^^
つか、今は組立てるのも楽しいのです（笑）