私が社会人になった約20ｳﾝ年前といえば、携帯電話も無いし、パソコンも一部の人が持っている程度。もちろんインターネットなんて無い時代。
情報はもっぱら雑誌や新聞、テレビといったマスメディアに限られ、専門誌でさえ知りたい情報が判らなかったり不明朗だったり・・・やっと見つけた僅かな情報も大昔のだったり。
だが、そんな無知を元にした行動は失敗も多いが、意外な驚きがあったり、全てにピュアな感動があった。（若くて人生経験が浅かったらというのもあるが）


今は便利な時代になった。インターネットで自由に時空を飛び越えられ、疑似体験の世界は大きく広がった。モノの情報は膨大である。
何処に行くにも何をやるにも、何を買うにもまずはネットで事前に調べてから。
知りたい情報の今が判るネットはほんとに便利だが、より自分のイメージに合った所へ、旬の季節へと場所選びのハードルは高くなる。モノに対する要求はどんどん強くなる。

だが見えない情報は想像が大きく膨らみ、実物を見た時は肩すかしを食う事も多い。
ネットで疑似体験出来る生活は大ハズレが無い反面、初めて見る感動や大当たりも少なくなってきているような気がするのだ。
事前にチェック出来るのは確かに便利だが、気がつけば、ネットで下調べをした内容を確認するばかりで、思った通りであればそれがあたりまえ。どこか感動にひたれない自分がいたりする。
（しかもその場所の旬を見てしまってたりするので裏切られることの方が多い）

例えば、昨年行った紅葉の涸沢。
涸沢といえば北アルプスを代表する玄関口であり、日本有数の紅葉の名所である。ゆえに事前情報が多く、プロからアマチュアまで様々な素晴らしい紅葉写真を見てしまっている私のイメージは広がり、想像は膨らむばかりだった。
そして初めて実際に見た涸沢は近年稀な上出来の紅葉時と、最高のタイミングで訪れる事が出来た。
だが、それを目の当たりにして私が最初に思ったことは「涸沢って意外に小さいな」だった。



以前日経新聞に「ネットと文明」というコラムが連載されていた。
それによると、キレイ・時間・音に対する感覚が以前のものとは変わってきているのだそうだ。リアルな世界より"ネット映り"を気にするようになっているらしい。
それを読んで確かにっ。と思い当たるフシもあり。
見る側の時はよりキレイなものを求め、発信する時も"より○×"とエスカレートしてる気が・・・写真映えする所を選んだり^^;;

だがネットの情報が無ければ、見頃が数日という涸沢の紅葉を全盛期に見る事は難しかったろう。しかも五感で感じるライブでの迫力は写真ではないものであり、"行ってみたい"とい気持ちを喚起させてくれたネットでの情報はやはり有用なのだ。

さてさて今年の夏休みの計画。2005年に行った北東北キャラバンキャンプは、まったく下調べせず行き当りのばったりの旅だった。しかも未踏の地で失敗ばかりだったが、感動も大きかった。地元キャンパーの口コミだけで行ったキャンプ場は素晴らしかった。（そう感じた）

今年はどうしよう？綿密に計画をたてて間違いのない感動の地へ行くか、それともまた行き当りばったりの旅か・・・やはりネットを見ながら考えてます。参考にするのは一般的なコンデジ写真のサイト（笑）

ちなみに、私のキャンプレポートは、こんなとこ行ったんだぞー。やってんだぞーという自慢です。特に写真は私の作品です^^;;
"キャンプっていいな"、"カヌーって面白そうだな"と思ってもらえれば幸いです。
リアルなキャンプ風景を追求してるわけではないので、インプレページはまだしも行き先選びの参考にはしないで下さい。
苦情が多いのです（爆）そんな時は、騙されたー。ではなく、やるなーと思って下さいネ^^;

どうでもいいけどこの天気なんとかしてくれー！おかしいよね。
アノ国のヨウ化銀ミサイルの影響もあるのでは？なんて思ったり