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三陸カヤックvol.1 牡鹿半島・網地島

楽園
Nikon D5000 AF-S 12-24mm F4G
梅雨明けしたというので沖縄に行ってきましたっ(お約束)

南洋幻想を抱いて向かった先は南国・・・ぢゃなくみちのく東北。
その牡鹿半島にあるロードマップにも載って無い程小さな島・鮫島。
ちょっとイメージとは違って意外に大きく日常と近い。
そして漁業が盛んで現実とも近かった(笑)

だけど海は碧く美しく、どこまでも青い空と私的にはこの上ないロケーション。
梅雨のモヤモヤを吹き飛ばす、刺激的で興奮の外遊びでした。

■宮城県/牡鹿半島・鮫島・網地島 2010.6.25 天気:晴れ 気温:20℃〜28℃■


昨年11月に訪れて興味深かった奥松島シーカヤッキング。あれから色々調べてみると三陸海岸には驚く程魅力的なスポットがいっぱい。
カヤックを始めてからの夢である、家族みんなで沖縄の島々を巡る・・・はハードル高いけど、ひょとしたら身近な三陸で近いロケーションを楽しめるのでは?なんて事が気になって・・・

今年は梅雨が明けたら、まずはソロでロケハンしてみようとチャンスを待ち望んでいたら、(まだ明けてないけど)天気も気圧配置もグッドコンデションそうな週末。金曜日は抜群に天気が良さそう。ということで急遽週末にプラスして実行してみることにしました。

当初は三陸海岸の代表的な景勝地である浄土が浜を中心に散策するつもりが、仙台からでも片道260Km超と気軽に行ける距離では無い事が発覚(100k程のイメージだった)。
もう少し近場で・・・と探していたら牡鹿半島に前エントリーの島を発見。よくよく調べてみると牡鹿半島周辺って(ガイド本には無いけど)なかなか面白そう。
ということで半島の突端付近にある網地島周辺を散策してみます。


ルート

十八成浜ー既に美しい木曜日仕事を終えて自宅を21時過ぎ出発。仙台には金曜日のAM2時頃到着する。この時期としては珍しいくらい星が綺麗な夜。日の出も美しそう。
このまま向かって今宵も楽しみたい・・・けど未踏の海漕ぎなので寝ておきたい。と葛藤の末、少し仮眠をとって起きたのは4時半。

この日はワールドカップ日本戦の日。熱烈な興味は無いんだけどTVをみると勝ってる!さすがに天の邪鬼な私もこれは気になる。見れば見たでどっぷり楽しんじゃう質なので、結局インタービューまでしっかり見ちゃって、出発はすっかり日が上がった6時近くでした。

今回エントリー場所に選んだのは、牡鹿半島西南部にある十八成浜(くぐなりはま)。7月中旬からは海水浴場として賑わうようですが、今の時期なら準備〜出艇し易いかなと思ってのチョイスです。
仙台の実家からは77km。三陸自動車道を利用して1.5時間程でした。

生涯初めて訪れる牡鹿半島。小さな伊豆半島みたいなイメージでしたが、半島内は思ったよりアクセスが悪い。だがその分変に観光地化されてなくて好印象。海も抜群に綺麗でワンコ遊びにも良さそうなビーチもある。18年間も仙台に通ってて何で来なかったのだろう?もったいないー


コバルト!十八成浜からまずは鮫島、その後海況を見ながら砥面島(とずらしま)〜田代島へ渡り、網地島(あじしま)を回ってと私には少々ハードな設定で8時過ぎにスタート。

南国の小さな孤島をイメージした鮫島は意外に大きい。陸地にも近く、付近は養殖に携わる人がいっぱい。おまけにビーチ(砂浜)じゃなくて小石だし^^; とだいぶイメージとは違いましたが、まぎれも無くカヤックがなかったら巡り会わなかった島。
海の透明度も天気も最高と自己満足に浸るには最高のロケーションでした。

ここで気を良くした私。若干うねりがありましたが、予定通り砥面島へ進みます。がしかしここから海況は徐々に悪化へ。鮫島近辺は網地島の陰になって現れなかった外洋の大きなうねりが入ってくる。風も強い。(引き潮の影響もあるかも)

だがエルズミアなら大丈夫そうな状況。万一の時もロールこそ出来ませんが、水温は高いし再乗船は練習〜実戦してるので、なんとかなるだろうと進みます。追い波&追い風がちょっとイヤラシイ感じだったのですが・・・

で、じつは転覆しました(>_<) なんでもないような状況だったので、何が起こったのかよく判らないけど、直前に大きな船が通過していったので、うねりと船が起こした波とで三角波のような状況になったのかな?。とは思いますがほんと前触れも無く突然。誰かにひっくり返されたように・・・もっと波中でのパドリング知識や技術が必要だと痛感。ま、体感しないと懲りないB型にはよい経験でした。

外洋風やったー!と瞬間パニック状態でしたが、水温が高いので一先ず安心。艇上が暑かったので気持ちいいくらいです(強がり)。
シーソックを引っ張りだして溜まった水を出し、バウから馬乗りに再乗船。不格好だけどシーソック付きのソロファルト艇ならなんとか乗船出来ます。ただ(出ないけど)大荒れの海況では多分無理、完璧なロールのバックアップがあれば世界が広がりそう。今後の課題です。

乗船してシーソック内に残った水をポンプで吐き出す。艇本体にも水が入ってしまった様子。この状態で砥面島方面に向かうのはちょっと嫌な感じだったので、先は諦め艇が安定する向かい風の網地島方向へ戻る事にしました。2kmも無いけど精神的ダメージが大きくメチャ遠く感じ疲れました〜

ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=┏(; ̄▽ ̄)┛


白浜満身創痍で到着した網地白浜は防波堤に囲まれた、穏やかで綺麗な海と白い砂浜の海水浴場。転覆直後のギャップもあってまるで天国のよう。

上陸すると安堵感からか急に眠くなってきたので、艇を干しながら1時間程仮眠。その後ランチしたり再乗船の練習をしたりと平和に過ごしました。

すっかりのんびりモードになっちゃったし、訳のわからない転覆のショックで戦意が萎えて先へ行く気持ちになれず、このまま帰ろうと白浜を出発。
だが湾外に出ると少し穏やかになった感じ。風も弱くなったみたい・・・。ならばちょっと行ってみるか〜と恐る恐る先へ進んでみることにしました。

休み休み島半ばを過ぎるともう戻るのも進むのも一緒って感じで覚悟を決めて進む。陸地も近いしブーマーさえ気をつければ転覆の恐れも少なそう・・・なんだけどまた新たな試練が待っていた。

なんかギボチ悪いのだ(>_<) うねりに乗った艇の上下動で船酔いしたらしい。気が抜けない状況なのに、その上船酔いとは・・・これにはホント参りました。出来る事なら泳いで帰りたい。

ということで上陸を繰り返し休み休み外洋を越える。島裏に入るとようやく穏やかな海に戻り、その後は景色を楽しむ余裕も出て来て順調に帰路につきました(終)


転覆初めヒヤッとするシーンがあったり、船酔いしたりと、じつはここに書いた以上に色んな事があったカヤッキング。
じつはキャンプをしながら2日間みっちり楽しむつもりで、キャンプ道具持参ではりきって臨んだのですが、もう海はいいかな。やっぱり湖がイイナなんて思っちゃって。終了後迷う事無く即帰宅。(早く家に帰りたかった)

だが落ち着いてみると、不思議と辛かった事は忘れ、美しい景色と刺激が忘れられない。
エメラルドブルーを漕ぐ爽快感と清涼感、海ならではの緊張感と開放感、野趣味溢れるフィールド等々
なんかうまく表現出来ないけど、苦労した分達成感もあるし、絶景に出逢える。
ちょっと山登りと似ている"悦び"が後を引いちゃって・・・
翌日も行ったのです。セルフ撮りが甘かったし(爆)

そしたらこの日の海況は悪かったんだと判明。翌日は穏やかで無条件で楽しかった。
やっぱりアウトドアな遊びってコンディションが大事だな〜と改めて感じました。
ということで御前湾・出島編に続きます・・・

十八成海水浴場 トイレ 組立 浜 快調 ブイ 到着 上陸 プレミアム 北端 砥面島へ 網地白浜 水綺麗 東屋 防水バック いい所 灯台 立ケ碕 水路 陽性の浜 涛波岐崎 清崎 地層 帰還 帰宅



 FSP2.gifカモメがお出迎え 来て良かった エメラルド 網地白浜 南国 爽快 浜昼顔 外洋の浜 海鳥 エルズミア



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2010.06.30 Wed 19:14:: - :: -