パドルもいろいろあって未だこれが一番というものはないけれど、少なくとも最近思うのは、自分のスタイルには4ピースが必需だという事は定着してきた。
昨年来から導入を迷っていたLENDALパドル。
4pcは現行のリトルディッパー＆チヌークで充分な気もするんだけど（つか充分）、やっぱりLENDALが気になる・・・と思っていたら、今年度から新しくなるらしく在庫旧モデルが安くなっている。
どうやら新しくなるのはブレードだけで、デカールのみの変更。機能はまったく変わらずで安いならイイんじゃない？数量限定・・・という事で踏ん切りがついた。

ブレードモデルはKinetik 650 Carbon。
シャフトはカーボンクランクの220cm。
セットでは無く割高なバラ、シャフトは定価だったけどトータルでかなり安く買えました。（セタスさんにて）

さてその使用感ですが
以前、笠原氏に（Archipelagoを）借りた事があるので認識していたのですが、改めて使うとその剛性感と信頼感にまずは感心。
総重量的には、取り留めて軽いという感じは無く、むしろ私の持ってるパドル中では重い部類。ですが漕いでいて重さを感じずバランスが良い。
カーボンと言ってもファイバーグラスを織り交ぜてあるシャフトは、ワーナーのカーボンシャフトに比べ気持ち柔らかい感じ。カーボンブレードでありつつ、トータルではしなやかな漕ぎ感で好印象。
迷ったブレードサイズ650も小さ過ぎず大き過ぎず、220cmのシャフトと相まって自分好みのピッチで漕げて良い選択。
クランク（ベント）シャフトはいろいろ甲乙ありますが、私的には持つ位置が明確でセンターがわかり易く、スウィーブやローブレス、ロール時等のパドル操作がし易いように思ってます。

そして想定外で嬉しかったのは分割＆調整が楽な事。
これまでの2pcや4pcの構造だとガタを無くす為、ジョイント部の精度を高めなければならず、ともすると差し込み難い、または抜け難い等の弊害があった。一人では抜けないなんて事もあり。
ところがPADDLOK Systemは接合後に治具で締める構造なので、ジョイント部の精度はあまり必要なく、あらかじめが緩く分解＆調整が楽なのだ。

というわけで漕ぎの質を高めてくれそうなLENDALパドル。今年はこれで色んな所へ行って見たいと思います。






そしてもう一つの旧モデルは防水カメラ。
防水カメラなのにフィルターやフィッシュアイをコンバート出来る構造が非常に魅力的なOLYMPUS TG-1。
だが昨年発売された時はAW100を買った直後だったし、高いよな・・・と見送っていたら、今年2月にTG-2が発売され旧モデルとなってしまったTG-1は在庫一掃セール価格。（フィッシュアイ分安くなった感じ）
性能差はカタログで見る限り価格差程では無い感じがするし、もともとカメラ性能よりシステムが魅力だったので衝動買い。もちろんフィッシュアイも一緒です。

2ヶ月程使ってみましたが、ちょっと高い水準で企画されたカメラだけあって（防水カメラとしては）描写はなかなか。F2.0という明るいレンズは（映像素子が小さいから）ボケは期待出来ないけれど暗いシーンに強い印象。精細感も屈折式レンズにしては頑張っていると思います。
Nikon慣れした私にはOLYMPUSの絵作りチューニングと露出には少し違和感を感じますが、描写的には概ね満足。
何よりボディ中央部にレンズがあって、そこにフィルターを着けたり専用のフィッシュアイコンバーターが着けられるのは、操作性は良いし見た目にも持ち歩きにも良。意外な所ではスーパーマクロとEye-Fiに対応したインターフェイスメニューが便利でした。

ただ欠点も多く、特にこの手のカメラとしては起動や操作感がかったるくチャンスに弱いのはちょっと致命的。カタログでは判断出来なかったけどTG-2はどうなのか？と思って触りに行ったらかなり改善されてて暴れそうになりました。少なくとも双方とも終了時の"OLYMPUS"ロゴ表示は要らないと思います。

とはいえ、このカメラでしか撮れないシーンがあるのは変わりなく、表現の幅が広がりそうで今後の漕行が楽しみです。